・上伊那ゴミ焼却炉、位置決定か



上伊那広域連合のごみ処理施設の設置場所が、今日中にも決定するかもしれません。
場所は、伊那市の伊那中央清掃センターの隣接地です。


本日、午後7時より対象地区の臨時総会が開かれて、受け入れを承認する見込みとなっているそうです。
上伊那全体のゴミ処理施設の受け入れ場所が決定することは歓迎ですが、
素直に喜べない裏事情があるようです。


右上の画像を拡大してご覧ください。
これは、対象地区である伊那市下川手の地区住民に回覧された臨時総会の案内です。
聞くところによると、この地域では総会には、役員のみが出席し一般住民は委任状を出す慣習になっている。
今回の臨時総会も「伊那中央清掃センターの新たな課題」が議事として提案されるようですが、
特に重大な問題でもなかろうと、多くの住民が委任状を提出しているようです。


ところが、実は大問題が議題として提案されることになっているのですが、
それは会場に行ってみないと分からないカラクリになっているようです。
非常に判りにくくて申し訳ないのですが、関係者が情報が外部に漏れないように、
分かりにくい案内を出しているのだそうです。


対象地区の住民から直接聞いた話では、

臨時総会で議事として提案されるのは、現状の伊那中央清掃センターではなく、新設される新中間処理施設なんです。これは、ゴミ焼却を目的として作られるガス化溶融方式のコークスを使用した直接溶融方式炉のことです。
しかも、地権者が下川手地区の住民であるから下川手の臨時総会にかけられるのですが、予定地は美篶団地に隣接する土地なのに、美原区や前原区の住民には知らされていません。


上伊那広域連合の小坂樫男連合長(伊那市長)は、地区合意の得られたところを建設地とすることで、
他の市町村の了解を得ているとされています。
すなわち、今回の下川手地区総会において合意がなされれば、建設地に決まることになってしまいます。


ここで問題なのは、中間処理施設(ごみ焼却施設)の是非以前に、
建設地を地元に受け入れさせるための民意の合意のとり方にあります。
臨時総会で新施設の受け入れ議案が提案されることを知らせることなく、多くの住民の委任状を取り付け、
出席した一部の役員と委任状によって賛成多数で可決となるシナリオが許されるのかという点です。


建設予定地の住民には立ち退きの要求が来ているなど、着々と根回しが進んでいるにもかかわらず、
近隣住民には情報が提供されないままに、地権者であるとの理由から1km以上も離れた地域の合意が
地域住民の合意としてすりかえられようとしている_というのです。


建設予定地と下川手地区の位置関係は、↓の地図で確認してください。
ごみ焼却場予定地)と下川手地区(公民館)の位置関係


もし、このブログを見ている伊那市民、下川手地区、美篶団地周辺の住民がいたなら、
下川手公民館に午後6時30分に出かけましょう。
知り合いに対象地区の方がいたら連絡してあげましょう。


駒ヶ根市民のゴミを受け入れてくれることになる重要な処理施設が、
このように非民主的な手法によって用地が決まってしまうのを見過ごすわけには行きません。
この問題は、さらに調査を進めてご報告したいと思います。


追記 2006.9.29
伊那市下川手区臨時総会では結論が出ず、2週間後に決定する見込み。