・信条が定まらない地方議員

今日の信濃毎日新聞の特集「民が立つ」に、若手地方議員が取り上げられている。
「ネットワーク次世代」と称しているようです。
党派を超えた議員の研鑽は市民にとっても期待が持てます。


ところが、選挙の対応について書かれた記事をみると、議員個人の資質に???と思わせるところもある。

選挙の時はともかく、議員活動の幅を広げるのに親田中だ、反田中だなんて意味がない

ごもっともですね。
地方議員の政治活動と知事の後援組織を混同されては困る。


しかし、議員の立場において県知事選で特定の候補を支援したならば、
次の選挙では、支援するのかしないのか、その理由を明らかにする必要があると思う。


これに関しても、上記の記事は触れている。

02年まで二回の知事選で前知事支持の勝手連に加わった猿田さんは、その後の県議選駒ヶ根市区や同市長選でも、親田中系の候補を推すのが「当然のように」見られて戸惑った。「選挙は一つ一つ別なのに、お前はどっち派だと、すぐに色分けする人が多い」


戸惑うことだろうかと、疑問に思います。
熱烈に田中前知事の勝手連の活動をしていた実績からすれば、周囲が親田中と見て当然のはず。
実際に地方選挙でも親田中の行動をとっているのだからなおのことです。


さらに、当の知事が出馬した知事選ならば、これまでの勝手連の活動との整合性を市民に明らかにするべきだった。
しかし、猿田さんは、説明責任を果たさずに、身を引いてしまった。


選挙は、勝つか負けるかの二者択一なのだから、色分けが生じて当然。
さらに、色分けの中心に身を置いたならば、それがその後も尾を引くのも当然。
そんなことも分からずに、自分勝手に政治信条をコロコロ変えて、戸惑っているようでは議員としての信頼に欠ける。
市民派候補として期待した市民に対して誠実さを欠いているといっても良いでしょう。


無能な議員が多勢を占める駒ヶ根市議会の中において、期待されていた存在として非常に残念です。
有権者が「選挙は一つ一つ別なのに」といっても問題ないが、
政治家は「選挙は一つ一つがつながっている」ことの認識を新たにしてもらいたい。