・硬直化した駒ヶ根御用市議会

今日の朝刊に駒ヶ根市議会報が折り込まれていました。
2006年12月定例会の報告などの内容です。
主な課題について検証してみます。


目立つのは、市長の功績を述べさせるための「やらせ質問」といわれても仕方がないもの。
「(市長の)基本的な考え決意は、これだけは完結させたもの、道筋をつけたい事業は何か?」
後援会の支援演説じゃないんだからね・・・。


待ってましたとばかりに中原市長は、駒ケ岳SAへのスマートIC、次の工業団地計画をアピール。
さらに、市民要望も強いと前置きして、「中学校適正配置」の実現に意欲を示した。


これに関連して、紛らわしいが同じ苗字の中原教育長は、
「中学校の適正配置を今後の姿勢の最重点課題としていく」と述べました。


しかし、中学校の生徒数偏向の根本原因である通学区の見直しと、
生徒数減少地区における定住促進事業などは、一切やる姿勢を見せません。
中学校の状況をどんどん追い詰め、廃校→新築以外に解決策がないと市民に思い込ませる作戦か。


市長と教育長(教育次長も)が、こぞって子供の教育環境を金儲けの道具に利用しようと、
やらなねばならない事業に手をつけない、偽善者に成り下がった駒ヶ根市の実態です。


この問題は、学校の位置に原因があるのではなく、学校を象徴として周辺の地域計画に失敗した市長の手腕に原因がある。
人口の偏りは自然発生したのではなく、無策で放置した市政の誤りに他なりません。


駒ヶ根市民は、目に見える現実を対症療法で直そうとする市長に賛同するか、
目に見えなくされている根本原因から完治させる必要に気が付くか。
市民の頭の使い方次第で、駒ヶ根市の地域環境は大きく変貌することになるでしょう。