・村井知事、他力本願の顛末

JAL運休は不可避 札幌線存続物別れ 知事「取り付く島ない」
2007/01/26 産経新聞


 日本航空(JAL)の札幌線存続問題で、村井仁知事は25日、
都内の県東京事務所でJALの役員から正式に廃止の方針を伝えられた。
知事は路線存続を強く求めたが、JAL側は経営合理化のためには「運休は不可避」との考えを示し、
話し合いは物別れに終わった。


札幌線が廃止されれば、県にとっては着陸料収入が大幅に減少するだけでなく、
第三セクター松本空港ターミナルビルの経営を圧迫しかねず、
空港運営そのものの見直しが避けられない事態となる。


 会談終了後の会見で知事は、「はらわたの煮えくり返る思い」とJALへの不快感をあらわにし、
「とにかく、県民のみなさんに説明できる話にもっていくよう努力するしかないので、再考をお願いしたい」と強調。
路線継続のための代替案をJAL側が出すように促す考えを明らかにした。


村井知事は、積極的な借金財政で企業を誘致し、(県)外貨を稼ぐ方針だが、
誘致どころか、既存の有力企業からも見放された形になってしまった。


企業は経営効率を最優先するから、行政の思惑通りに事業を行うわけではない。
それに対して、「はらわたが煮えくり返る」と責任転嫁とも取れる発言を発するのは、
市場経済への認識が不足しているとおもわれても仕方がないだろう。


借金を重ねる他力本願の村井知事による県政運営の顛末を予想させるのに十分な出来事です。