・浜岡原発が安全な施設だと

プルサーマル

1月27日の中部電力の新聞広告に、浜岡原子力発電所4号機で
プルサーマルを実施すると告知されていた。


浜岡原発4号機といえば、お隣の5号機がタービン破壊事故を起こし、
全面停止に追い込まれたことは記憶に新しい。
この事故の原因は「設計ミス」。
4号機が絶対に安全だとは、絶対にいえないはず。


中部電力の広告にある

これからも安全を最優先に原子力発電に取り組んでまいります

は、何を言わんとしているのか。
最優先の安全は、取り組みであって、到達できていないことを意味するのか。


ところが、昨年12月には経済産業省による一時審査が終了し、
引き続き、原子力および原子力安全委員会による二次審査が行われているらしい。
設計ミスで多大な損害を被った原子力発電所に、新たな危険な機能を付加するに際して、
どのような視点で審査されているのか、はなはだ疑問だ。


書面審査で「安全」とお墨付きをつけるのは簡単だが、
そのお墨付きにけちが付いた時、誰がどうやって責任をとるのか。
5号機の安全審査を通したお役人達は、何らかのお咎めを受けたのだろうか?


事務的に安全確認を行い、机上の空論で安全性を論議することの空しさを、
身に染みたはずの欠陥原発に、さらに危険なプルサーマルを実施させては、
原子力の安全の根拠が、国民からはまったく信頼されないことになっていまう。


安全なはずの原子力発電所で実際に起きた致命的な事故が、他でも起きる可能性はかなり高い。
なぜなら、事故の原因が設計ミスであり、同様のミスを完全に防止する手段はない。
さらに、そのミスが生じた現場なら、もっと確率は高くなる。