・田中康夫前知事が書類送検

公文書破棄問題について審議した県議会産業経済委員会

 26日、田中康夫前知事・元県経営戦略局参事・元県下水道課長の3人が、
県が情報公開請求を受けた知事後援会元幹部の「働き掛け」記録文書を破棄したとして、
公用文書等き棄の疑いで告発された問題で、県警が前知事から任意で事情を聴いた。


 長野県知事が絡んだ事件性の案件では、長野五輪帳簿焼却問題があるが、
県では、吉村午良元知事ら招致委員会幹部に対する損害賠償請求を検討していたが、
村井知事によって闇に葬られようとしている_のとは、正反対の対応に驚かされる。


 前知事への聴取は19、20日に東京都内で行い、前知事は容疑を否認したとみられる。
26日に出演した在京民放ラジオ番組では、県警が書類を送付することについて触れ、
「(県議の告発を受け)警察としても事務手続き上、尊重されたということだと思う」と述べた。


 告発状などによると、前知事は2003年10月、報道機関から情報公開請求を受けた後、
元参事と元課長からメールで、働き掛け文書をき棄し不存在として対応する、との報告を受けていたにもかかわらず、
中止させるなどの指示をせず、元課長による破棄を容易にしほう助した疑い。


 この問題をめぐっては、県会が調査特別委員会(百条委員会)を設置。
同委員会は前知事が「破棄する」と元参事から報告を電子メールで受けながら、止めなかったのは「容認」であり、
言外の「指示」だと判断。7会派の県議12人が同月、3人を告発した。(信濃毎日新聞2/27から抜粋)


 制止しなかったことが言外の指示であるとの極めてグレーゾーンに属する責任論だと思います。
明確にするために司法の場に供されることは県民としては白黒がはっきりしてよい。
しかし、五輪帳簿問題のほうが県民、県財政、政治問題としては、
はるかに重大であるにもかかわらず、告発さえ行われないのでは合点が行かない。


 元国家公安委員長村井仁)の肩書きが影響力を発揮していると考えてもおかしくない。
問題を追及するべき地元新聞も、SM新聞自身が疑惑の渦中にいるのだから、本質を追及できない。
知事自身も、衆議院議員として長野五輪招致に深く関与していることも影響して、
著しく偏った正義が、警察権力を動かしているとしたら、市民の権利はないに等しい。


一方、今年4月の県議選を控えた県議たちは、「早く(捜査の)結論を」などと、
昨年10月の県議会警察委員会で、県警側に露骨に迫る場面もあったと報じられている。


 とんでもない権力者を知事にしてしまったんだぞ長野県民。
権力者を監視すべきメディアが、権力者と手を組んでいるのだぞ長野県。
ろくでもない県議に任せているのだぞ長野県・・・。


関連情報:田口哲男・長野県議HP
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/t-tetsu/kensei_omou/omou_198.htm