・吉村県政時代に逆戻り

吉村元長野県知事

 県の新年度予算案が9日の県議会総務委員会で原案通り可決されました。
新年度予算案は、12日の本会議でもこのまま可決される見通しですが、
長野オリンピックの会計帳簿紛失問題について百条委員会を設置する議案は、
「審議未了」で廃案になることが決まりました。


 9日開かれた県議会総務委員会では、6年ぶりに増額した公共事業費や医師不足対策などの費用を盛り込んだ
一般会計の総額で8462億円の平成19年度予算案について採決が行われました。
この中で「県債の一部の発行額が多すぎる」と反対する議員もいたものの、多くの議員が
「国庫補助金などを活用して積極的な財政運営に転換したことは評価できる」と述べ、
採決の結果賛成8、反対1の賛成多数で可決されました。


 この新年度予算案は、2月議会の最終日となる12日の本会議でもこのまま可決される見通しです。
当初予算案が、項目を削除されたり金額を減額されたりすることなく原案通り可決されるのは
平成15年度予算案以来4年ぶりです。


 このほか9日は、

  • 合併をのぞむ市町村に対し県が助言する合併審議会を設置するための条例案
  • 新年度から県に観光部を設置するための条例改正案も可決されました。


 一方で、去年の2月議会に提案されたまま継続審議となっていた、
長野オリンピックの会計帳簿紛失問題について調査するために百条委員会を設置するという議案は、
賛成多数で審議未了による廃案とすることが決まりました。


 知事与党派議員が大勢を占め、追認県議会に成り下がるのは、吉村県政以来です。
さらに、その吉村元知事が深く関与したオリンピック会計帳簿紛失も闇に葬られてしまいます。
不正の隠蔽に加担する県議は誰なのか、県議の採点表に載せたいので委員会の賛否を知っている方、教えて下さい。