・自民と民主に共生する議員

統一地方自治体選勝利に向けた党の新ポスターと鳩山由紀夫幹事長。

 今度の長野県議選は政党色を強く出そうと、自民党民主党が躍起になっています。
ところが、県民の立場からすると、政党を股に掛ける議員が多くて分かりにくい。
そこで、支持政党と所属団体がねじれている県議を取り上げてみます。


 長野県における民主党の重鎮といえば「羽田孜」ですが、彼の後援会は千曲会といいます。
民主党の国会議員の後援会なので、民主党員で構成されているのかと思えば、さにあらず。

千曲会所属の長野県議は6名

議員氏名 所属会派 支持政党 村井知事を
高見澤敏光 志昂会 自民党 支持
下村 恭 緑新会 その他 支持
塚田 一 緑新会 なし 支持
寺島 義幸 緑新会 その他 支持
下崎 保 緑新会 なし 支持
島田 基正 トライアル信州 民主党 不支持

※知事を支持の判断は、腰原選対本部長を副知事に賛同したか否か。


 島田県議を除いた5名は、民主党羽田孜の傘下にありながら、支持政党が民主党ではない。
高見澤県議においては、敵対する自民党をあからさまに支持している。
 参考⇒ 長野県議の適格性⑭ 高見澤敏光


この5名に共通するのは、知事選で協力関係にあった選対本部長を副知事に賛成したことからも、
村井知事を支持し協働関係にあると考えられるから、自民党色が強いと見てよいだろう。


 敵対する両党に共生するこれらの議員にとって、政党は政治のためにあるのではなく、
自分の選挙に利するための「地盤」でしかないようだ。
政治家として明確なイデオロギーを持たないこれらの議員が、利権になびくのは容易に想像できる。


 確認は取れていないが、民主党の国会議員の後援会に自民党員が少なくないと聞いている。
国会議員としての立場を確保するために、敵対する党員をも味方に引き入れるのは戦術としてはありかもしれないが、
支援する一般国民の目線からすると、不可解で信頼に欠ける。


 ごく少数ならまだしも、県議選に名乗りを上げた新人候補に対して、自民党系後援会員に気兼ねして、
民主党公認を出せないほどの影響が生じていては尋常ではない。
堀込征雄氏が代表者の第4区総支部では、塩尻市区から出馬する続木幹夫氏は民主党公認を希望したが、
自民党民主党共生市議たちによって阻止されたとの噂がある。


 民主党本部では鳩山由紀夫幹事長が9日、党本部で定例会見し、
統一地方自治体選勝利に向けた党の新ポスター「生活維新。地域から、生活を変えよう」を発表し、

『政治とは生活である』という民主党の政治理念に基づき、政治が国民の生活を直接支援し、暮らしを豊かにし、格差のない社会を実現する『生活維新』を成し遂げるということをポスターでにストレートに表現した

と述べている。
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9723


 民主党長野県連でも近くマニュフェストが公開されるようだが、
民主党公認・推薦の県議候補たちが票と地盤のために民主党の仮面をかぶっているのか、
民主党の政治理念を長野県で具現化しようとしているのか、
マニュフェストと県議の言動の符合に注意を払いましょう。