・盛り上がらないが市議選始まる

駒ヶ根市章

 明日15日に、駒ヶ根市議会議員選挙が告示されます。
定数15に、現職新人16人が立候補しての激戦となりそうです。
しかし、県議選で疲弊したこともあり、市民の関心は今ひとつ盛り上がりません。


 定数が21から6減ったことで、議員の肩書きだけで仕事をろくにしない無能議員たちの多くは引退しました。
この成果だけでも、定数を減らした価値があったと思います。
しかし、小学校の敷地を民間業者へ利益供与しようと加担した現職議員や、女性問題が取りざたされる新人議員など、
駒ヶ根市議として適格性を欠く候補が少なくありません。


駒ヶ根市議会のHPには議会の役割として、


執行機関の長である市長とは車の両輪に例えられ、片方の車輪が動かないと車が動かないのと同様に、両者はお互いに独立した立場にあっても協力し、よりよい市政を行うことが求められます。
市長の命を受けて、住民を説得する役目を任されるような議員は失格だし、悪い市政を象徴しています。


 しかし、残念なことに、落選するのは一人だけなので、議員として問題ありでも何人かは当選してしまいます。
最も不適格な候補が落選することを願うばかりですが、市議会議員ともなると地域密着型選挙となるので、
政策は二の次で、地元の代表を議会に送り込むことが命題となってしまいます。


 それでも今回の市議会選挙でこれまでと違うのは、定数減により地元の議員を出せない地域ができるため、
広域で票を集める必要にかられた点です。
それをあらわすかのように、街部の候補が農村部を戸別訪問したり、農村部の候補が積極的に街部にアピールしたりしています。


 地元以外で票を集めようとすれば、自ずと政策をアピールすることが求められますので、
市議として何をするのかを市民に訴えかける姿勢を見せなければならない。


 盛り上がりの欠ける市議会選挙を盛り上げるのは、地元票に上積みすることを狙う、
こういった市内全域を見渡せる市議の存在ではないでしょうか。
これこそが、市議の本来の資質だと思います。