・よそ事ではない政治活動へのテロ

 長崎市長が銃撃されて死亡した事件は、政治家へのテロ行為として厳しく非難されています。
暴力団による政治テロ行為が、いつの時代も絶えることなく発生している原因はどこにあるのでしょうか。


 朝のワイドショーでコメンテーターが「警察と暴力団の根っこのところが解決しないとなくならない」と言っていたのが印象的でした。
この女性コメンテーターとは、かつてTV番組制作でご一緒したこともあり、理知的な方と存じていますが、
言葉を慎重に選んでの発言に、事の危険性が滲んでいました。


 政治活動に対する暴力は政治家だけに限らず、市民にも及んでいます。
特に選挙の時期になると、顕著に現れます。例えば現職市長の対立候補を支援すると
「お前ら、分かっているな」
「これまでの恩を忘れたのか」
「仕事を干すぞ」
「これから面倒をみてやるから」
と、脅したり、恩の先物取引をちらつかせたり、容赦なく圧力を掛けてきます。


 前回の駒ヶ根市長選挙の際も、市長による取引業者への有言の圧力はすさまじかったようです。
当然、配下に置かれている市役所職員への恫喝は、推して知るべしです。


 私のところへも、陣営の市議会議員の身内から電話で圧力が掛けられました。
本当に、駒ヶ根市で市民が政治を語ることは、恐怖と直面する可能性が高いです。


 その駒ヶ根市長は、暴力団とのつながりがいろいろと噂されていますので、
利用されているのか、相互に利用しあっているのかは分かりませんが、密接な関係にあるようです。
当局の捜査の手も入っているとの噂ですから、市長の裏の顔が暴かれる日が来ることを期待したいと思います。


 暴力団と市長の関係はさまざまですが、うまくやっている市長は生き延びて多選し、正義を通した市長が殺害されるのはあまりにも不道理だと思います。