・上伊那広域ゴミ焼却場の環境調査

建設予定地住民への説明会 信濃毎日新聞より上伊那広域連合が建設を計画している『ごみ焼却場』を対象に、住民有志が研究に着手するようです。

『上伊那広域のゴミ焼却場を考える会』(代表:井上清人)が、7日に焼却場建設予定地の環境調査を始めます。


資料によると、煙と風船で風向きや滞留状態を確かめるそうです。

日時:12月7日 1回目 午前7:00 、 2回目 正午12:00 、 3回目 午後4:00

会場:焼却場用地候補地(森林組合裏の新山川合流点付近)


この会は、上伊那広域連合長伊那市長)が差別している、地権者住民による自主学習組織です。

市長の言いなりになる自治会の枠に収まるのは良い住民で、独自に学習する意欲のある住民は目障りな存在だとしている。

行政が主催する学習会も大事ですが、行政に都合のよい情報に偏ってしまう傾向がある。

そこで、多面的な視点から観察するためには、住民の側に立った行政に都合の悪い情報も検証してみる必要がある。


「上伊那広域のゴミ焼却場を考える会」の考え方には、注目すべきところがある。


焼却場建設に当たって安全性を確保するためには、
①焼却ゴミの減量
②高い技術と管理
③排気の希釈
の三点が重要である。
この論点は、素直に納得できる。

なんでも反対の分からず屋の集団でないことは、この論点の確かさから推察できる。


今後は定期的に環境調査や生活実感のある地元住民の聞き取り調査も予定しているようだ。

今回の調査は、現地へ出向かなくても、周辺地域の住民ならば自宅から観察できる。

対象地区の方々は、予定されている時間になったら建設予定地周辺の空に着目してみるといい。

風がどうやって吹いているのか、実際に確かめるのはいいことだ。


初歩的な実験でも、やることによって次の展開が見えてくる。

できることなら行政も参加して知恵を寄せ合えればいいのだが、連合長の頑なな対応があるので、担当者も気安く住民に協力するわけにもいかないだろう。

トップが住民協働の本質を理解していないと、困るのは現場の職員だ。