・中空ポリカシートと自動換気口

我が家の断熱リフォームは遅々としてではあるものの着実に進んでいる。

子供部屋は、天井と窓の断熱を終えて暖房負荷を33%削減できた。

熱量にして1090w(940kcal)だから、一般的な電気ストーブ一台分に相当する。


隙間風は、大きな隙間は建具を調整してなくし、数ミリのものはモヘヤシールを貼り付ける。

わずかな隙間は毛糸を貼り付けるなど、徹底して気密性を向上させる。

100w程度は負荷削減する見込みだ。


断熱にはいろいろな方法があり、金のかかるものや手間のかかるものなど、それぞれに特徴がある。

我が家で取り入れている主な手法は、内窓断熱がトステムのインプラス、中空ポリカシートを使った窓や障子の断熱、天井や壁のグラスウールだ。

一番コストが高いのは内窓で、1wあたり150円、一番安いのはグラスウールで1wあたり5円。

実に30倍ものコスト差が生じている。

内窓と競合するのは中空ポリカシートだが、これは1wあたり16円と一桁違ってくる。


結露が激しかった洗面所では内窓がベストの選択だったが、子供部屋では出窓に障子が取り付けてあるのでポリカシートで十分に窓断熱の効果が上がる。

使い方は、障子の内側に枠を取り付けて中空ポリカシートを上から落とし込む。

こうすることで障子の桟が空気層を作り、ポリカシート内部の空気層とダブルで断熱効果がアップする。

内窓に比べて断熱性能は40%アップだ。


材料費が安いのはもちろんだが、手間がかからない方法も大歓迎だ。

一番手間がかかると思われるのが床下断熱。

すべての床下に断熱材を入れるというのは現実問題として無理。


天井は、グラスウールを敷き詰めるだけだから数日で家じゅうすべてに入れることができたが、床下だと数週間はかかるだろう。

畳を敷いてある和室は、断熱性に優れているので新たに断熱材を入れなくても許容範囲だ。

しかし、フローリングのキッチンや廊下などは致命傷になっている。

床下に張り付ける断熱材の代わりになるものはないかと一生懸命探したが、これといった解決法は見つからない。


そうこうしているうちに、地面の温度は外気温ほどには低くならないことに気が付く。

地下3mの地中温度は真冬でも10度近くもあるのだ。

床下が寒いのは外気が入り込んでいるからであって、地面の温度は相当に暖かいのだ。


では、床下換気口を閉じてしまえばいいかというと、そうは簡単な話ではない。

換気しないと床下の湿度が上がって木材の腐朽、シロアリの被害に遭う危険性が高まる。

そこで、寒いときだけ床下換気口を閉める便利なものはないかと探したところ、あるではないか。


欠点は一か所で5千〜1万円のコストだ。

しかし、家全体の床下温度が上昇するのだからと試算したところ、1wあたり5.4円だった。

グラスウールのコストパフォーマンスに匹敵する。

床下断熱材で最も安価と考えられる発泡スチロールが1wあたり23円だから、こちらの方が断然お得ということになる。


家の断熱は適材適所で考えていくと、かなりコストダウンできることが分かってきた。