・アナログHEMS

HEMSという新しい言葉をご存知でしょうか?

住宅内のエネルギー消費機器や発電装置をICT技術の活用によりネットワークでつなぎ、各機器の運転を最適な状態に制御して、省エネルギーをトータルで実現するための次世代システムのことです。

エネルギーの使い方を見直す時代に入ったということです。


家庭のエネルギーといえば、電気、ガス、灯油、ガソリンなどですが、どのエネルギーをどのように使ったら効率がよいのか、考えて使い分けているご家庭は極わずかだと思います。

環境家計簿をつけている『マメな方』は、エネルギー消費特性に気をつけている場合が多い。

環境家計簿では、エネルギー源別にCO2排出量が分かり、さらに『金額』が細分化されて表示されるので、削減の効果が高いエネルギー源に着目することが容易です。


我が家では、エネルギーを細分化して、『資源のベストミックス』に取り組んできました。

主だったエネルギー資源は、太陽熱、太陽光、薪などの自然系と、電気、ガス、灯油、ガソリンなどの化石系に分かれます。

さらに電気は、中部電力の100V、系統連携太陽光発電の100V、独立系ハイブリッド発電の100Vが矩形波と正弦波の二種類、独立系ハイブリッド発電の12Vと、5種類の電力を使い分けています。


家庭内の家電機器の特性に合わせて、電灯やコンセント配線を細分化して、最適な組み合わせを目指しています。

何をもって最適とするかは、それぞれの家庭で異なると思いますが、我が家の場合は、経済性を最重点項目にしています。

CO2の削減という評価では、太陽熱温水器と薪ストーブに加えて、12kwの大型太陽光発電との相乗効果で、二酸化炭素の排出よりも削減の方が圧倒的に上回っています。

典型的な『創エネ住宅』となっています。


一年間のエネルギー収支の見込みは、購入するエネルギーが20万円で、販売するエネルギー60〜70万円になります。

CO2の収支でみると、排出するCO2が約3トンなのに対して、太陽光発電の削減効果だけで5.7トンになります。

※CO2削減量=0.4kg-CO2/kWh(三菱電機想定値)×14,290kWh(シミュレーションに実績を加味した年間発電量)

薪はカーボンニュートラルですが、太陽熱は、かなりのCO2削減を果たしているはずですから、排出しているCO2の二倍以上を削減していることになります。


我が家のHEMSは、いうなればアナログHEMSですね。

今年は、アナログHEMSをさらに推進して、プロパンガスの使用量を減らしてみようと思います。

CO2削減だけを考えればプロパンの優位性も魅力ですが、すでに創エネ家庭となっているのでCO2削減よりも経済性を優先します。

今日の太陽光発電量 46.2kwh