・未来型省エネ住宅「スマートハウス」

未来型省エネ住宅「スマートハウス」で居住実験

住宅大手が、太陽光発電燃料電池などを使った「未来型」の省エネ住宅の開発を加速させている。二酸化炭素(CO2)排出削減をめざし、制御システムを家に構築して賢く効率的に電気を使おうという発想で、「スマートハウス」と呼ばれる。各社とも続々と実証実験に乗り出しており、快適さと便利さを実感できるかが普及のカギを握りそうだ。

 積水ハウス大阪ガスは1日、奈良県王寺町の住宅地の一角につくった「スマートエネルギーハウス」の実験住宅を公開した。太陽電池、リチウムイオン蓄電池と、大阪ガスが開発中の高効率の燃料電池の「3電池」が備わっているのが特徴。ITを駆使した制御システムでこれらをつなぎ、高いレベルの省エネを目指すものだ。

 燃料電池は都市ガスから取り出した水素と酸素の化学反応で電気や熱を発生させる。電力消費の少ない夜間にもこれを作動させて蓄電池にため、太陽電池の出力を含めても不足する夕方や夜に放電するなどの制御を行う。住人にはタブレット型端末を通じて発電状況を知らせ、「熱に余裕があるので空調を床暖房に」といった助言もする。

 実際に大ガスの社員(29)と家族2人が5日から3年住んで検証する。実験の目標は、備え付けの電気自動車での電力消費も含めて「CO2の排出を計算上ゼロにする」ことを目指す。太陽光発電で電力購入を減らすことで削減したCO2量を、住宅での電気・ガス消費で発生するCO2量を上回らせて差し引きゼロにしたいという。

 大和ハウス工業も、リチウムイオン蓄電池を使った省エネ住宅を大阪府吹田市の住宅展示場で一般公開している。太陽光発電に加えて太陽熱利用システムを屋根に搭載、水道水を利用したドライミストなども窓の外側に設置し、家中丸ごと「エコ」な住宅を具体化した。

 CO2は4人家族の一般住宅(延べ床面積136平方メートル)に比べて71%減。年間光熱費は105%削減でき、タダにしたうえで売電にまわせる計算という。販売価格は一般住宅に比べて250万円程度高くなる見通しだが、年内に販売する予定だ。

 このほか、パナホームやマンション大手の大京なども実証実験を進めている。 =2月6日 朝日新聞

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良いですね、スマートハウス

早く取り入れたいと思っています。

「電気自動車(EV)への充電用設備を備えるだけでなく、EVを定置型の蓄電池として活用できるかも検討する」というのが、我が家の希望と見事に合致している。


しかし、物足りないところもあります。


太陽光発電で電力購入を減らすことで削減したCO2量を、住宅での電気・ガス消費で発生するCO2量を上回らせて差し引きゼロにしたいという。」

都心の住宅を想定しているからこの程度の条件設定なんだと思いますが、屋根の大きな田舎の家にはもっと高いハードルを設定してもらいたい。


例えば、我が家の場合だと、家庭から排出しているCO2は一年間で3.3トンです。(2010年実績)

一方で、太陽光発電によって削減するCO2は、現状の発電ペースだと5.5トンになる。(17,380kwh×0.3145kg-CO2/kWh)

削減率は160%を超えて、CO2の吸収源となっているといっても良いと思います。


我が家のCO2排出量の56%は自動車起源です。

スマートハウスの機能を取り入れられれば、CO2排出量はさらに7割近くが削減可能です。

見込みでは、1トン程度へ減らせると思っています。


電気自動車が庶民の手の届くところにくるまでには、あと数年はかかるでしょうから、それまではガソリン車で省エネ走行を心がけるしかありません。

それに、電力会社への売電が向こう9年半は48円の高額が保証されているので、電気自動車といえども自家消費に回すのは経済的には得になりません。

高額買取の特典が終わる頃が、電気自動車への乗り換えの時期になると予定しています。

本日の発電量 40.4kwh