週間いな ZEHに悪乗りする業者の広告記事

信濃毎日新聞社が発行する「週刊いな」というフリーペーパーに、記事を装った広告が掲載されている。
ゼロエネルギーハウス(ZEH)が広く知られていないことに便乗して蓄電池を売り込もうとする業者に加担した記事を掲載している。

ZEHとは、断熱などで省エネ化された住宅で外部から供給を受けるエネルギーを上回る再生可能エネルギーを作りだす住宅のことだ。
エネルギーの最小化が大前提である。
大型の太陽光発電を搭載して消費するエネルギーよりも多く発電すればZEHだとするエセZEHは本来の趣旨を逸脱している。

さらに、付属設備に過ぎない蓄電池が、あたかもZEHの主たる構成要件であるかのように表現されているこうした記事は、ZEHの目指すところではない。

蓄電池はエネルギーの使い勝手を向上させる機能はあるが、ZEHとしての性能にはほとんど寄与しない。
電気を蓄えることで使う時間帯が変化するだけだからだ、

こうしたZEH便乗商法は、これから増えるのだろう。

※ZEHの定義は以下の三点を満たした住宅となる。
・断熱性・気密性などの「高断熱基準」
・省エネ基準に照らし合わせて20%以上の省エネを行い得る「設備の効率化」
・上記二点を満たした上で太陽光発電などによる「正味100%以上の省エネ」
発電においては売電部分も考慮に含める。