・交通事故増加でも死者は減少

五年ぶりに免許の更新をしてきました。
更新時講習というのがあって、テキストを渡され、交通事故の映像を見せられます。


受け取ったテキストは全部で3冊。
100ページと80ページ、さらに20ページのカラー刷りで結構金がかかっていそうです。
発行者は財団法人_全日本交通安全協会と長野県交通安全協会。警察官の天下り団体ですね。


30分から2時間の講習に200ページのテキストは要らんでしょう。
まったくの無駄だと思います。


そんな無駄なテキストの中にも大事なポイントが内在されている。
目に付いたのは、交通事故発生件数と死者の相関関係。
平成元年あたりまでは、ほぼ比例していたのに、ここ数年で死者が減少する傾向にある。


一方の事故件数は増加もしくは横ばいであるにもかかわらずだ。
負傷者数は事故件数と見事に相関したままである。


テキストにはこの減少の要因として、シートベルト着用者数の向上を挙げている。
掲載されたグラフでは、シートベルト装着率の向上に反比例して致死率が下降している。


また、別の報告によると、2004年1月から11月までにおける交通事故による比較では、
死亡者のうちシートベルト着用者が1065人、非着用者が1466人となっている。
この数値だけでも非着用者の死亡者数は着用者の約1.38倍だが、このままでは正確に比較ができない。


警察庁日本自動車連盟が共同に行った調査による運転座席着用率の2004年の全国平均90.7%を考慮すると、
非着用の方が13.42倍も死亡する可能性が高いということになる。


一方、更新講習の講師によると、救急医療の発達による要因も影響しているようだ。
これは数字には表れないが、以前なら死亡していた患者が救命されることで負傷者として計上される。
死亡者だけが減少して、負傷者が減らない要因はこんなところにあるようです。


ともあれ、交通事故を起こさないために、運転には常に注意が必要。
注意していても、他の車にぶつけられることもある。
実際問題、昨年の夏に高速道路のSAで通路を走行中に駐車帯から飛び出して来た車にぶつけられた。


避けようのない事故だが、時間も費用も浪費するし、車も痛む。
運転技術が未熟でモラルの低いドライバーが少なくないと想定して、
(大丈夫)だろう運転ではなく、もしかしたら(危険)だと予想しながら運転しないとね。