・新聞広告に見る、したたかさ

 今朝の新聞折込広告に目立たせるための「戦略」を新発見。

テーブルの上の数枚の広告をまとめようと、立てて「トントン」と揃えたら、頭一つ抜け出すものがある。

カインズホームの広告だ。

今朝は、綿半ホームセンター、ケーヨーD2、コメリも入っていて、ホームセンター揃い踏みの日だが、やっぱりカインズが一番目立つ。


どうしてかって?

他の広告よりも24mm大きくて、会社のロゴが隠れないようになっている。

しかし、他社の広告も目いっぱい大きく作ってあるはずなのに、さらに大きくつくる秘策はどこにあるのだろうか。


それというのも、広告は原則としてB全判から切り分けられるから、765×1085の1/2、1/4の大きさになるはず。

だから、カインズ以外の三社は短辺側が382mm。

ただし、四六全判というのがあって、こちらは788×1091で、化粧品の広告がこれを使っているようで、短辺が394mmだったから、大きくて目立つはずだったのだろう。

ところが、カインズの広告は短辺が406mmある。


広告会社のサイトをいろいろ調べたら答えがわかった。

A: B判より少し大きめの紙でD判と呼んでいます。
この紙は輪転印刷で使われている種類のものですが、新聞に折り込んだときにB判より頭一つ出ています。他の広告より目立たせる効果が期待できますが、大量の印刷物しか摘要しませんので注意が必要です。

綿半ホームセンターは13店舗共通の広告だけれど通常版なのに、カインズホームは伊那・駒ヶ根・飯田の三店限定でもD判を使っている。

企業の広告戦略は、したたかで緻密だなと思う。