・シンワ測定という二流のメーカー

シンワ測定という会社の製品が粗悪品だった。


風呂温度計を一年ほど使ったのですが、温度の目盛りが一部を残して消えてしまった。

風呂の適温とされる40度前後が消えてしまったのでは使い物にならない。

メーカーの相談窓口に電話したところ、なんとも頼りない話し方の担当者が受け答えをしてくれた。


「風呂温度計の目盛りが消えてしまったのですが」

『そうですか・・・』

「送り返しますので確認してください」

『そうですね・・・』

「代替品に換えてもらえますか」

『そうします・・・』

「代替品の目盛りは消えませんよね」

『消えるかもしれません・・・』

「消えないのに変えてくださいよ」

『分かりました・・・』


不安だったので、このメーカーが販売している風呂温度計を調べて、目盛りが黒色インクで印刷されているもので、露出していないものを物色した。

定価に違いはあるが、同等品が不良品なのでは、返金していただくか上級品に替えてもらうかしかない。


このシンワ測定というメーカーは、測定器全般を取り扱っているが、押し並べて二級品ばかり。

以前にも、精度の悪い、目盛りが消えてしまうノギスを見かけたことがあるが、やはりシンワ測定の製品だった。


二級品を作っているメーカーだと分かっていて購入するならば自業自得ともいえるが、そんなことまで知っている消費者は皆無だと思うから、粗悪品が社会にたくさんで回ってしまう。

測定器は安かろう悪かろうでは済まされない使命も持っているので、用途と精度保証を天秤にかけて慎重に選ぶ必要がありますね。


仕事場にもシンワ測定の製品はチラホラありますが、目安として使う場合に限るようにしています。

ミツトヨなどの一流メーカー品と比べると、精度はいうに及ばず、使い勝手も違うことがよく判りますから。