・暫定維持、一般財源化は先送り

記者会見で道路特定財源の新提案を説明する福田首相昨日、福田首相道路特定財源の改変を来年度へ先送りすると記者会見で述べました。

一年間先延ばしにすることで道路族銀の面目を立て、利権の減少を最小限に食い止める方策に出たようです。

さらに、30年も続いている”暫定”税率は維持する内容です。


しかし、族議員たちは、この提案すら認めません。

各紙の報道をまとめると、

自民党の伊吹氏は「(新提案は)党内手続きを取ったものではなく政府の考えだ」と述べただけだった。

 伊吹氏が慎重な態度に終始したのは、道路特定財源一般財源化は自民党にとって「パンドラの箱」となるからだ。一般財源化すれば、道路族は道路整備をめぐる既得権益を失うことになる。一方、党内には一般財源化に賛同する勢力も多く、激しい党内対立を誘発するからだ。小泉、安倍両政権もこの問題に手を付けようとしたが激しい党内対立により頓挫した。

福岡県の麻生渡知事(全国知事会長)は27日、道路特定財源の2009年度からの一般財源化を含む福田康夫首相の新提案について「(ガソリン税の)暫定税率は維持するということだし、国民生活が大混乱に陥ることを阻止するという責任感にあふれた提案ではないか」と評価した。県庁内で記者団の質問に答えた。

どうやら党の了解を得ずに首相がパフォーマンスに打って出ただけのようです。

これで国民が信用すると思ったら大間違い。

政権が変われば、「前の人の言ったことで私たちは知らないよ」となるのが、これまでの常。

毎度のまやかしにまたもだまされるのか日本国民。


ともかく、これで民主党自民党の協議が始まるのではないでしょうか。

自民党が道路財源を確保したいとする思いと、国民の世論を味方につけた民主党の「暫定税率廃止」のせめぎ合いが展開されそうです。


道路特定財源一般財源化する」といったのは、二世代前の小泉首相です。

あの人でもできなかったことを福田さんができると信じている国民は、かなりめでたい性格ですよ。