・駒ヶ根の教育の正常化に向けて

駒ヶ根市の中学校通学区がやっと改善されることになりました。

思えば、8年前に論議された中学校通学区検討委員会で出された、「通学区の変更はいやだから中学校を赤穂よりに動かしてしまえ」という暴論を、中原前市長と中原教育長が悪用したことから子供たちがもてあそばれてしまいました。

これを受けて行われた5年前の適正配置検討委員会でも、「下平地区を東中学校の通学区に戻すことが先決」との提案を無視した教育委員会の横暴が邪魔をしました。


すべては、合併特例債で箱物を作りたかった中原前市長の理想を実現するために、取り巻きが仕組んだ悪政の後始末です。

地域の住宅政策の失敗を反省することなく、失敗のつけを子供たちの教育の場を利用して穴埋めしようとした偽善者の仕業です。


中川村、飯島町駒ヶ根市、宮田村の合併に失敗したことで、中原前市長の野望は崩れ去りました。

市民の利益よりも、利益団体を優先しようとした利権政治が頓挫したのは不幸中の幸いでした。

市町村合併のすべてが悪いわけではなく、行政の効率化としては必要な場合もある。

伊南4市町村の場合は、行政の効率化よりも業界の高収益を狙ったので地域住民に受け入れられなかった。


その余波を受けて中学校の新築が取りやめになったことは、市民としては大歓迎です。

この経緯を熟知している杉本市長も、堂々と現状の教育環境の再整備に向けて取り組むものと思われていました。

しかし、仲間に嫌われることを極端に嫌う杉本市長の性格が災いして、本音と建前を使い分ける二面性が発揮されたことで解決が遅れてしまいました。


今回、市中学校通学区一部変更検討委員会が一定の改善策を提示したことで、駒ヶ根の教育環境は正常に向けていくと思います。