・地域の死を招く白馬の新焼却炉2

クリスマスナイトin白馬 2008 白馬村HPより焼却炉の危険性はいろいろあるが、潜在的に危険の原因となりうる『ハザード』と、実際にそれが起こって現実の危険となる可能性を組み合わせた『リスク』で、分けて考えたほうがいい。

危険だから作ってはならないと言いたいところだが、なければゴミがあふれる現状を考えれば、焼却により発生するリスクと、ゴミが燃やされて減量されるメリット、資源化とコストのバランスを考慮して住民が選択しなければなりません。

安全だけど人家の近くや市街地はだめなんてごまかしていては、いつまでたっても反対運動が鳴り止みません。


ジャーナリストの山本節子氏が、北アルプス広域連合の強引な焼却場建設の動きを、ピシッと批判している記述を入手しました。

リスクをしっかりと認識するためには必要な着眼点です。

こうしたリスクをもった焼却炉なのだから、できるだけ規模を小さくすることでリスクを最小限にしなければならない。


大きい炉でも安全なんてごまかしを流布しているようでは、本当に必要な施設を作ることはできません。

大きいことは焼却炉のリスクをそれだけ高め、地域住民の体の健康や財布の健全性を損ねるだけです。


わかっている安全性はごく限られたものに過ぎない。

わからない危険性に目をつぶって安全だと呪文を唱えているに等しい。

リスクに真正面から向き合って、リスクの本質を理解して、そのリスクを招いているのはゴミを出し続ける地域住民であることを自覚して初めて、ゴミ処理問題は解決の道筋を見つけられるのだと思います。

子どもの病気:化学物質との関連、母子6万組を調査へ−−環境省


毎日新聞 2008年12月22日 東京朝刊