・宮下一郎の選挙対策に戸草ダム

三峰川総合開発工事事務所HPより伊那市の戸草ダムが復活する可能性が浮上してきました。

戸草ダムは昨年6月に事業者の国土交通省が計画の中止を発表したダムです。

計画中止に反発する土建屋や利権派政治家たちの圧力が国策をゆがめてしまった。


利水事業者として事業に参加してきた県は「水需要の伸びが期待できない」「当初計画の単価では売電が困難」などを理由に、ダムの発電と工業用水の使用権を01年に取り下げた。

これにより、当初の多目的ダムとしての位置付けは崩れ、建設計画は見直さざるを得ない状況となった。

その後、国の財政状況が悪化する一方、大規模工事への風当たりも強くなる中、ダム本体の建設工事に着工されないまま20年が過ぎている。


これに対して、宮下一郎氏(衆院5区、自民)は4日、「造ることにすると(国交省中部地方整備局から説明があった」と明らかにしました。

伊那市内で同日開いた小坂樫男市長の後援会新年会で述べました。

同省では「調整中としかいえない」(北沢利実天竜川上流河川事務所副所長)としているらしい。


ダムの必要性からすると建設は中止が妥当だが、地元の政治家(すなわち宮下一郎)の面子がつぶれてしまう。

言い換えれば、河川施設としては不要だが、宮下一郎選挙対策として必要だから、国交省が「調整中」と言ったのが本音でしょう。

無駄な公共事業で国や地方の財政を逼迫させる自民党政治家の悪弊が如実に現れています。


迫りくる衆院選で惨敗が濃厚となってきた自民党が、なりふり構わぬ『ばら撒き』で起死回生を狙っている。

地元への土木予算獲得がそのまま選挙の票につながる宮下一郎衆院議員としては絶対に譲れないはず。

彼と運命共同体と化した利権派の地方政治家を色分けするには、戸草ダム建設促進に加担しているかどうかで簡単にわかりますね。