・エチオピア誘拐、伊那市の赤羽さん

モガディシオで拘束されていた医師、赤羽桂子さん(左)とオランダ人看護師、ビレム・ソールズさん=ロイターエチオピアで誘拐されていた赤羽桂子さんが開放されたというニュースが流れました。

伊那市出身ということもあり、地元では大きく取り上げられています。


フランスの国際医療支援団体「世界の医療団」(MDM、本部・パリ)は8日、日本人女性医師の赤羽桂子さん(32)とオランダ人男性看護師がエチオピアで誘拐され、7日に隣国ソマリアで解放されたとの声明を発表しました。

赤羽さんは、社会貢献活動として昨年4月から半年間の予定でMDMのエチオピア・ミッションに加わっていた。


赤羽さんは長崎大大学院医歯薬学総合研究科に在籍し、医師歴7年。

長崎大学はこれまで、赤羽さんが同大の大学院生であるかどうかなど一切コメントしてこなかったが、解放の情報を受け8日、同大医歯薬学総合研究科博士課程に在籍する大学院生と認めた。


危険地域への無謀な海外渡航で拉致されて迷惑を掛ける馬鹿者と違い、国際貢献の担い手として参加していた医師です。

しかし、誘拐する側からすれば多額の身代金が見込める無防備な日本人の一人としての扱いだったと思われます。

日本政府としては認めませんが、邦人誘拐の解決策として億単位の身代金が国から支払われているようです。


邦人誘拐が発生しないように紛争地域の治安向上に貢献することが求められます。

危険地域への渡航を法律で禁止できる韓国などとは違い、強制力を持たない日本では今後も類似の誘拐事件は多発すると思われます。

身代金は国が支払うといっても一時的な立替であって、最終的には馬鹿者の場合は自腹で弁済、国際貢献の場合でも支援団体が弁済するのが当然だと思います。


危険地域への渡航に申請されるビザでは、高額の誘拐保険の加入を義務付けてはどうだろうか。

少なくとも馬鹿者の渡航はかなり抑制できるのではないかと思う。

しかし、国際貢献している人たちの誘拐には打つ手があるのだろうか。

行かねばならない理由があり、日本人として誇りに思える活動に障害となってしまう誘拐事件を防ぐ方策を、日本政府としても検討する必要があると思う。


しかし、今の無政府状態ではそれも期待できそうにない。

定額給付金の迷走を見ているだけでも、政府が国を動かす機能を持っていないことが明らかです。