・長野県補正予算は道路族に流れる

知事会見今朝は寒い!

毎朝の気温を測っている末娘によると氷点下11度だった。

寒いのは気温だけではなくて長野県の懐も、道路族にむさぼられて急冷されそうです。


長野県議会で58億円の補正予算が可決されました。

名目は緊急経済対策と謳われていますが、中身はちょっと違うようです。

財源は借金に当たる県債を30億7000万円追加発行して、財政危機をさらに悪化させてまで金をばら撒きたいものは何か。


村井知事の本性をご存知の方ならすぐにピンと来るでしょうが、予算の大半は土建屋に提供されます。

道路や橋、河川の整備など建設部関連の事業費が29億円とちょうど半分を占める。⇒信毎報道による

提案説明で村井知事が述べた、「消費の拡大、雇用の維持確保に向け、力を振り絞っていく」との言葉は偽りです。


「くらしの安定」は学校の耐震化や県有施設の地上デジタル放送への対応。

「雇用の確保」は、ジョブカフェ信州内に緊急雇用相談窓口を設置し、カウンセリングや職業紹介を実施

「生活者への支援」は、企業側の都合で離職・失業した人の生活資金融資に1億円を計上。


提案理由で述べられた主な事業は額にすればわずか数億円に過ぎず、目立たぬように虚飾された中身が予算の大半を占めているという、村井知事特有の偽装で形作られた補正予算です。

市町村や事業者負担を含む事業規模は71億9800万円となる大規模な予算執行が従来型の『年度末道路工事』に終始してしまうのはもったいない。


予算がつけられなくて困っている福祉や温暖化対策に思い切って配分することで、新たな雇用や産業を生み出したほうが二次効果が高いと思います。

時代の趨勢(すうせい)から落ちこぼれようとしている道路産業に多額の投資は適切ではない。

次世代型の産業に投資してこそ、緊急の経済効果が上がるというものだろう。


まあ、村井知事に効果的な予算の使い方を求めることは無駄だと県民の多くは悟ってしまっている。

県議会も今を乗り切ることに汲々としていて、先を見越す力はないようだ。

田中前知事を追い出したことで長野県はかなり時代をさかのぼってしまったが、国が支えてくれると信じた旧来型の借金財政までも復活させてしまった。


村井県政の4年間は、膨大な借金を抱えて投げ出すことになるだろうと思います。

田中降ろしのためだけにあった前回の県知事選の後遺症としてはあまりにも被害が大きい。

村井仁に投票した県民は、目先の利害(好き嫌い)で判断することしかできなかったので、今日の長野県の状態を想像できなかったんだろう。

しかし、まともな感覚を持っていれば今の状態は選挙の時にはっきり見えていたはず。

一部の利益のために存在する村井という人物がもたらす被害は、彼を知事にさせてしまった多くの長野県民の不徳の致すところです。


来年の夏には村井が逃げ出した後を誰かに託さなければなくなります。

できることなら残された一年半もリコールで村井を退陣させて長野県を救いたいところです。