・西松疑惑は国策捜査が濃厚に

西松建設本社国策捜査の様相が濃くなってきました。

小沢民主党代表の献金疑惑です。


読売新聞が報道したところによると、


政府筋は5日、西松建設の違法献金事件について、「自民党の方にまで波及する可能性はないと思う。あの金額で違法性の認識を出すのは難しい」と述べ、自民党議員に捜査は拡大しないとの認識を示した。 政府筋が捜査の見通しについて言及するのは異例だ。捜査の中立、公正を確保する観点から批判を浴びる可能性もある。
(2009年3月5日)
自民党には波及しないと言い切れる背景には、自民党が裏で糸を引いていることが強くにじんでいます。


捜査情報も世論形成に都合よく流れてきます。

検察が世論誘導を目的として捜査情報を漏らすことも国策捜査と言えるのではないでしょうか。


小沢代表の献金疑惑が潔白だと信じているわけではありません。

相対的に見てあまりにもバランスが歪なことに違和感を感じます。

特に長野県民は、違法献金を裏でやり取りしていた村井仁を知事に抱える身として、こちらのほうが悪質だと思っています。


同じ嫌疑がかかっている小沢代表と村井知事を比べると、

  1. 小沢代表が原資の良し悪しは別として入りと出を一円単位まで明確に公開しているのに対して、村井知事は1千万円もの裏献金を政治資金として提供されていながら隠している。
  2. 小沢代表の秘書は逃げも隠れもせず検察の捜査に協力したが、村井の腹心は捜査が及ぶとこの世を去った。

素人目には、村井知事のほうが優先して捜査すべき悪質な罪状が考えられると思います。

にもかかわらず村井知事を後回しにして小沢代表を先に捜査対象としたのは、政局への影響を最大限に利用したかったからだと思われても仕方が無いでしょう。


長野県では、宮下創平・一郎にも嫌疑がかけられています。

西松建設から献金を受け取る際、政治団体がダミーだと認識して受け取っていた疑いが濃厚だからです。

信濃毎日新聞の報道によれば、


宮下創平元厚相の政治団体だった「創風会」(東京)も02年、新政研から200万円の献金を受けていた。同会は03年から、宮下氏の長男で衆院議員の一郎氏(長野5区)の政治団体となっている。一郎氏の事務所によると、当時の政治資金収支報告書には新政研から献金を受けた際、新政研の住所を港区虎ノ門と記載、代表者名には当時の西松建設の幹部名を記してあるという。西松建設と一体だという新政研側の認識を示すものとして、東京地検特捜部も事実関係を把握、経緯を調べているもようだ。3月5日
自民党が捜査対象から外れることに国民は大いに疑惑を持つべきだ。

村井知事がこのまま逃げおおせるなら、自民党もしくは官僚組織による国策捜査だと認めるに十分だと思います。