・飲酒運転で愛知県警副署長を摘発

愛知県警ゴールデンウィークが終わりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

我が家は、何の変化もない休日の連続でした。

子供たちが部活で合宿だ、遠征だと動き回っているので、親はそれに翻弄されるばかりでした。


さて、この休みの期間中にも交通事故は多数発生しています。

高速道路で一部の利用者が安くなったことから、サンデードライバーが増えたのも一因のようです。

ETC付の普通乗用車のみ、休日に限り割引料金とするのは自民党らしいピンポイントのばら撒きです。

大渋滞の発生が愚作を象徴していましたね。


ところで、渋滞のニュースにかき消されていましたが、悪質な飲酒運転が繰り返されていました。

最もひどいのは、愛知県警副署長が飲酒運転で摘発された事件。

県警監察官室によると、副署長は5日午前1時40分ごろ、署の駐車場に置いていた自家用車を酒気帯び状態で運転し、約3キロ離れた店で夜食を取った後、車を戻しに来たが、地域課員が車から降りた副署長が酒臭いことに気付き、検査で呼気1リットル中に0・25ミリグラムのアルコールが検出された。

副署長は1978年採用で、本部の交通安全教育推進室長を務めるなど交通部門が長く、飲酒運転の取り締まり経験もあったという。

モラルでは歯止めが効かない確信犯としての飲酒運転の実態。


神奈川県警のまとめによると、飲酒運転が厳罰化された二〇〇二年以降、減少していた県内の飲酒絡みの交通事故が、今年に入り増加の兆しを見せているという。

増加に転じた理由について県警交通総務課は「飲酒運転の常習者が後を絶たないことが一因」と指摘している。

県警と久里浜アルコール症センターは、交通違反で免許取消処分を受けた男女約千四百人に対し〇七〜〇八年にアンケートを実施。

飲酒運転の経験がある人は約七割に上ったが、約半数が過去に取り締まりを受けておらず、「捕まったことがないので大丈夫」と考える人が多いことが判明。常習者の存在が数字でも明らかになった。

飲酒運転をした理由は、男性は「時間がたっているので平気と思った」や「目的地が近かった」、女性は「酔っていないと思った」が目立ち、アルコールの危険性に対する認識不足も浮き彫りになった。


6月1日からは、飲酒運転がらみの罰則が大幅に強化される。

飲酒運転は過失ではないのだから、行政処分も厳罰がふさわしい。

公務員が懲戒免職になるのは当然だ。

処分が重いと言って告訴する不届き者が後を絶たないが、確信犯にはそんな権利など許されない。


取り締まる側の警察幹部でもなくならない飲酒運転をなくすには、飲酒運転すれば人生を棒に振るという厳しい現実を突きつけるしかないだろう。