・ごくつぶしのはびこる総選挙

民主党が発表した温暖化防止の中期目標が、日本の温暖化の元凶である鉄鋼業界から批判されるのは当然です。

鉄鋼業界がその仕返しとして民主党への政治献金を拒否するのも当たり前の流れです。


一方の自民党へは、鉄鋼業界から巨額の政治献金が流れ込み、地球の将来よりも業界の今を守る自民党政治というものが、こういった癒着体質によって成り立っているんだと再認識させられます。


日本鉄鋼連盟宗岡正二会長(新日本製鉄社長)は22日の定例会見で、日本の温室効果ガスの排出量を20年までに90年比25%削減するという民主党の中期目標について、「政府が決めた削減(90年比8%、05年比15%)ですら厳しいと産業界は申し上げてきた。誠に理解に苦しむ」と批判した。

鉄連は8%減どころか、90年比4%増が最適だと主張していた。

また、政治献金については「マニフェストを評価し、評価に足る政党であれば献金をする」と述べた。

鉄連は05〜07年、自民党政治資金団体である国民政治協会に計2億4千万円の寄付をしたが、民主党国民改革協議会には寄付をしなかった。 =朝日新聞 2009年7月23日=


自分たちだけが正しいと思って周囲に迷惑をかけるのは鉄鋼業界に限らず身の回りにもいますよね。

世界の流れを無視して、エゴで道を切り開けると勘違いしているバカ者が少なからずいることに、身近な馬鹿と対比しても似た者同士だとつくずく落胆させられてしまいます。


さて、民主党の政策(マニフェスト)は麻生内閣の無能閣僚から一斉に批判されています。

批判するのはだれでもできるが、批判に耐えうる政策を実行することはこの上なく難しい。

自民党はすでに野党と化しているので、政権党となる民主党の政策を必死になって批判するが、4年前の自民党の郵政薔薇色マニフェストは一向に検証される様子もない。


自分たちの主張だけが正しいと思っているバカ者どもは、過去の反省をしないから自分たちが間違っていると気がつかない点で世にもまれな幸せ者かもしれません。

自分たちがやればその対象が幸せになると思い込んでいるので、こういった輩に食いつかれたら地獄の底まで引きずり落とされてしまいます。

自民党は日本国民(一部の金持ちを除く)を奈落の底に落として、老人をこき使い、弱者である低所得の世帯を切り捨てる。


こういうバカ者を排除するのが政権交代を目指す民主党の仕事だと思いから、ごくつぶしをのさばらせるような民主党であっては困るのです。