・松本たけしが知事になる優位性

長野県知事選挙の構図は、今のところはこうだ。

  1. 松本たけし 無所属 新人
  2. 阿部守一 民主党支援 新人
  3. 杉原佳尭 自民党支援? 新人


阿部氏の背後には連合長野がついていて、自民党との連携も模索しているというから烏合の衆だ。

知事選挙に出たくて、手当たり次第に支援してくださいと頭を下げて回った阿部だが、市民派にはことごとく敬遠され、仕方なく民主党北沢俊美に泣き付いた。

前回選挙では自民党村井仁を支援した連合だが、今回は長野県民主党と歩調を合わせるようだ。


杉原氏も、選挙に出たくてあちこち顔を出したものの芽が出なかった。

今回なぜ長野知事選挙に照準を絞ったのかは、影の仕掛け人が仕向けたからだと思われる。

前回の県知事選挙で、立候補を表明していた若林健太を引きずりおろし、村井仁にすり替えるお膳立てをした人物。

長野県に関わりがあって、自民党を意のままに操れる(と思い込んでいる)影の実力者といえば一人しかいない。


阿部守一も、杉原佳尭も、「長野県知事になって県民に奉仕する」という純粋な動機ではないのだからいやになってしまう。

政党の都合、既得権益(=連合長野)の利権死守が立候補の原動力となっている。

長野県民は、こうした背景に疎いので副知事の肩書や特別秘書の前歴で、見事にだまされてしまう。

烏合の衆に担がれて県民益より利権の存続に力を貸す「行政経験豊富」な両名よりも、未知数だが人柄が信頼できる松本たけし氏に期待したくなる。


知事職を行政経験のない者には任せられないと頑なに考える人もいるかもしれない。

そのような人は、宮崎や大阪で進められる改革が見えていないのだろう。

東国原・宮崎県知事は自民党にラブコールを送ってひんしゅくを買ったこともあるが、素人ながら優秀なブレーンを従えて宮崎の産業復興の立役者となった。

口蹄疫で大打撃を受けているが、県民が一丸となって再度復興を目指すことができると思う。


一方、自民党に支援された橋下・大阪府知事は、行政経験が全くなくても革新知事の先頭を行っている。

今では民主党と蜜月だが、国政をリードする地方自治体の象徴となる勢いだ。

松本たけし氏は、これら両名ほどの知名度もないし、強力な政党の支援も受けていない。


長野県は10年前に田中康夫という強烈な個性を知事に迎え、4年前には政党の烏合により没個性の村井人が知事になった。

この10年間を反省するならば、どちらの知事像も凌駕する人になってもらいたい。

松本たけし氏の広範な人脈は、県政に新たな知見が取り入れられる可能性を示す。

厳しい予算の中で長野県信濃美術館・東山魁夷館の館長として来館者を飛躍的に増加させた手腕を、財政逼迫に直面する長野県政にも発揮してもらいたい。


松本たけし氏の応援サイトになるつもりはない。

このブログの読者ならよくご存じの通り、客観的な観察から道理を問うのが本来のあり方だからだ。

長野県の現状と将来を考察して、松本たけし氏が知事になることの優位性を導き出していきたいと思う。