・京大たかがカンニング、されど

京都大学の入試で、ヤフー知恵袋を活用したカンニングが発覚し、『犯人』が逮捕された。


それほど重大な事件なのかと疑問に思う。

今朝の信濃毎日新聞の一面トップ記事もこの事件だった。

他のニュースの方が社会的重大性は高いにも関わらず、カンニングが世間の一番の関心事だと編集部が判断したからなのだろう。

新聞が週刊誌化している。


カンニングを擁護するわけではないが、警察に『逮捕』されるほどの悪質性はないと思う。

相対的に考えて、世の中には逮捕されない凶悪事件がたくさんある。

カンニング程度で逮捕者が出るのなら、日本国中の逮捕者は天文学的に増加してもおかしくない。


今回のカンニング事件は、監視が手ぬるかった大学側が責任転嫁している。

逮捕された予備校生が利用できるツールを効率よく活用して、入試というトラップを潜り抜けてみようとしたことに過敏に反応している。

カンニングした受験生がある程度のペナルティを課せられるのは仕方がないが、警察による逮捕は犯した罪に比べて重過ぎると思う。


マスコミも煽るのを止めてもらいたい。

ほんの出来心でやってしまったことが、大学とマスコミの過敏反応で日本国中の関心事に祭り上げられてしまった。

逮捕された予備校生は、違う意味で被害者であると思う。


逮捕されたことで不合理な社会的制裁を受けた『犯人』の社会的救済が求められる。

ITの活用術に長けている長所を生かして、勇気ある企業は進んで採用してもらいたい。

カンニングに手を染めた制裁はすでに十分だ。


残るのは、興味本位の報道と大学の面子が原動力の捜査だけだ。

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