・長野県の農産物を放射能汚染する浜岡原発

「浜岡原発は停止を」高校生ら中電に署名 <毎日新聞>福島原発で起きている放射能事故は、長野県から見ると少し離れた場所で起きていることのように感じている人がいるかもしれません。

しかし、明日はわが身かもしれないという想像力を働かせる必要があります。

福島原発の事故は、「想定を超えたら」という想像力の欠如が原因だと思われるのですから。


政府の原子力安全委員会の班目春樹委員長は22日の参院予算委員会で、東日本巨大地震による東京電力福島第一原子力発電所の事故に関し、「(原発設計の)想定が悪かった。想定について世界的に見直しがなされなければならないと述べている。

班目氏は2007年2月の中部電力浜岡原発静岡県御前崎市)運転差し止め訴訟の静岡地裁での証人尋問で、非常用発電機や制御棒など重要機器が複数同時に機能喪失することまで想定していない理由を問われ、「割り切った考え。すべてを考慮すると設計ができなくなる」と述べていた。

参院予算委員会で班目氏は「割り切り方が正しくなかったということも十分反省している。原子力安全委員会原子力安全、規制行政に意見を言う所だが、抜本的な見直しがなされなければならないと感じている」と語った。


現在稼動中の原発は割り切った設計で作られていて見直しが必要だと、原子力安全委員会のトップが発言していることを重く受け止めるべきです。

にもかかわらず、中部電力では定期検査中の浜岡原子力発電所3号機について、運転再開の見通しを明らかにした。

「東日本への支援を考えると、是が非でも必要な電源だ。できる限り早期に立ち上げる、それが電気事業者の責務だ」

と語ったという。


東日本への電力としての支援は周波数の違いがあって100万キロワットにとどまり、原発の再稼動が必須ではない。

原発の安全性にお墨付きを与えてきた原子力安全委員会が、既存の原発の設計に瑕疵があることを認めていることの危機感がまったく無い。

事業者として営利優先の姿勢は責められるべきだ。


浜岡原発が被災した場合、そこから発生する放射能は、天竜川の上空を遡上して長野県に大量に到達すると見込まれる。

福島原発から飛来する放射能のレベルよりもはるかに高濃度となり、福島県が受けている農産物の大打撃が再現される。

中部電力から電力供給を受ける長野県民は、声を大にして浜岡原発3号機の再稼動を阻止するべきだと思う。

本日の発電量 41.8kwh

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