・福島原発事故は収束したのか

野田総理が、福島原発の事故に対して終息宣言を発表しました。
発電所の事故そのものは収束に至ったと判断した。」

この発表は、重いですね。
収束していない事故を収束したと言い切ることで、野田総理が得るものは何でしょうか。
国民から評価してもらえると思っているのでしょうか。

もしも、この発表で野田政権の支持率が上昇するようなことがあれば、日本人の見識が世界中から疑われることになります。
海外のメディアは、野田総理の収束宣言をまったく信頼していないのですから。

CNN 【福島第一原発冷温停止宣言、「安全になったわけではない」と米専門家】
http://www.cnn.co.jp/world/30004950.html

           ◇                    ◇

一方で、総理が終息宣言をしたことで大いに助かる場所もあります。
海です、
大量の放射線の汚染水が垂れ流しされてきましたが、これからは許されなくなります。

東京新聞 【保安院 海への汚染水 ゼロ扱い 】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011121690070643.html

保安院は、海への放射線廃棄を既得権として持ち続けるために、事故が収束するまでは「緊急事態」に伴う特例扱いだった。
しかし、終息宣言が発表されてしまったことで、特例扱いが終わってしまうというジレンマに陥る。
野田総理は、保安院との連携に手を抜いたようだ。

矛盾だらけの野田政権のやり方がどんどん破綻していく。
破綻してもそれに気がつかないかのように、どんどん進んでいく。
日本を破滅に向かわせているとしか思えない。