・冷房23度設定なのに「暑い」?

テレ朝news 「冷房23度設定なのに「暑い」苦情の地下鉄…」

冷房の何たるかを知らないと「低い設定温度なのに熱い」なんて無知をさらけ出すことになる。
この場合、設定温度をいくら下げても状況を変えることはできない。

定員乗車なら快適な冷房環境になるが、すし詰めだと人が発する熱を冷ませなくなる。
専門的な表現だと、冷房の対象となる負荷に対して冷房設備の能力が不足しているだけのことなんですが。

核心を報道するなら、一人当たりの冷房能力を比較すれば明快だったはず。
一般車両 300kcal/h(42000kcal/h÷140人)
大江戸線 250kcal/h(25000kcal/h÷100人)
車体を小さくした以上に、冷房機を小さくしているだけのことです。

車両を小型化したのが理由と結論付けていますが、事実は、一時的に発生する満員状態での快適性を多少犠牲にしても、経済性を優先して最大冷房負荷を低く見積もった設計だということです。

見当違いのニュースを配信した理由は、視聴者受けを狙ったのか、記者や編集者の理解力が不足しているのか、どっちなんでしょうね。