今後20年で雇用の半数がITによって無くなる

昨夜のプライムニュースに出演していた文科相の話を聞いて背筋が凍った。
安倍総理の施政方針演説を補完する内容だったが、明治以来の教育改革を目指しているのだそうだ。

論拠の一つがコレ
「これからの20年で現在のアメリカの雇用の50%以上がコンピューターに代替される」

そのためには、基礎学力に上乗せして、より優れた能力を身に付ける必要があると強調していた。
大学入試も、その方向で改革するのだと。

働き口が減るから狭き門を目指すためにはスキルを磨かなければならない。
至極当たり前の話だが、教育の根幹を司る文科相の見識としては甚だ疑問だ。
狭き門を潜り抜けられない大多数にどのように対処するのかが抜け落ちているからだ。

安倍政権の真骨頂だろうが、選ばれたエリートが構成する強い日本。
その他大勢は邪魔な存在なのだ。
優れていても空気が読めなければ要らないという文科相の認識は、優秀なイエスマンと権力者が社会を支配するということでもある。

得意げに語る文科相の姿をTVの向こう側に見て恐ろしくなった。
日本の有権者は大きな間違いをしたことにいつごろ気が付くのだろうか。
その時には、すでに手遅れになっていなければいいが。