・住民への健康被害

・伊那毎日新聞へのリンク 『龍水社周辺からトリクロロエチレン再検出』

駒ケ根市赤穂町四区の旧龍水社跡地から環境基準を超える化学物質のトリクロロエチレンが検出された問題で周辺の井戸水の調査を行っていた駒ケ根市は29日、調査した27の井戸のうち1カ所の水から基準を超えるトリクロロエチレンが検出された―とする検査結果を発表した。


地下水汚染問題は、住民の健康被害を懸念する事態に発展してきました。
基準を超えるトリクロロエチレンが検出されたのは、地域住民が使っている井戸です。
調査に協力した少数の井戸からでも、地下水汚染が見つかったことからして、汚染範囲はかなり広範囲に及んでいる可能性が考えられます。


ここで注意したいのは、市のコメントです。

市担当者は結果について「市民への直接的な健康被害や影響はないものと考えられる」とする一方で「龍水社跡地の上流側でも検出されたということは、跡地内の土壌汚染とは別に上流での汚染原因が考えられる」


環境基準を超えているのに「健康被害がない」と言い切れる無責任ぶりに驚きます。
全面調査をした訳ではありませんので、被害が考えられない─は不適切な対応です。
市の担当者が水質汚染の専門家とは考えられませんので、思い込みで言ってるに過ぎないと思います。


さらに、報道によれば1箇所のみで「下流側約700メートルにある井戸の水から環境基準を超える0・084ミリグラムのトリクロロエチレンを検出した。」はずなのに、
市では、『上流側でも検出─跡地内の土壌汚染とは別に上流での汚染原因』
ちぐはぐな説明に不信感は増大するばかりです。


市のコメントからは、何とかして責任を逃れたい─という気持ちがにじみ出ています。
市の責任は重大ですから、地下水汚染の現状報告をマスコミ任せにする無責任体質では許されません。
全市民に危険を知らせる告知チラシを配布するべきです。
一部地域に限定して、ごまかそうとする現在のやり方は許せません。