・長野でもやらせ公聴会

教育基本法の改正案を審議している参院教育基本法特別委員会の地方公聴会が4日、長野市で開かれた。
これに関して読者から「やらせだった」の指摘をいただいたので紹介します。

     ◇               ◇

参議院教育基本法特別員会の地方公聴会が4日長野市で開かれた。
新聞記事によれば、4人の公述人が法案改正に対する賛否を述べたとことのであるが、
その公述人の名前を見て驚いた。


長野市教育委員長、大町市の元教育長、大学教授にまざって、公認会計士若林健太氏の名前があるではないか。
なぜ、教育基本法公聴会に教育関係者でない公認会計士が公述人として混ざっているのかも不思議であったが、
若林氏といえば、自民党参議院議員環境大臣若林正俊氏の長男で、
8月の知事選に自民党の公募で出馬表明したものの、村井知事との話し合いで出馬を辞退した人ではないのか。


しかも、「社会の一員としての自覚は、国や郷土の歴史と伝統に敬意と誇りを持つことが基礎になる」と
政府案に賛成する考えを述べたという。
現役大臣の息子が公述人として出席し政府案に賛成意見を述べる。
あまりにも国民を馬鹿にした公聴会ではないのか。


一体誰がこの人選を行ったのであろうか。
野党はその人選に異議を唱えなかったのか?
タウンミーティングでの「やらせ」が問題が国会で問題になっているというのに、
また堂々とこんないんちきな地方公聴会が行われていること目を瞑っていいのだろうか。

     ◇               ◇

公聴会は特別委の審査の参考のために開かれたもので、特別委の理事会が決めた長野会場の公述人は、

の4人。国会議員の中曽根弘文委員長(自民)、理事の蓮舫氏(民主)らが意見聴取にあたった。


大田氏を除く3人は「愛国心」条項を含めた改正案におおむね賛成の姿勢を示した。
若林氏は、戦後教育が個人の自由を重視しすぎていたと批判。
「社会性を身につける意味でも愛国心条項には賛成」と話した。


一方の太田氏は改正に反対。
内心の自由に踏み込む内容で、多様な価値観を認める時代に逆行している」と批判した。
また改正手続きについても「教育基本法が準憲法という位置づけであるならば、国民審査にかけるべきではないか」と話した。


賛成意見を述べた公述人の別の顔は、

など、すべて村井知事の意向が反映された自民党側の人選でした。


特に、若林氏は知事選で、父親である若林正俊氏の大臣就任とのバーター取引が
あったのではないかとの疑念をもたれている。
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001676


これでは、公聴会がやらせだとの批判を受けても当然です。