・注目の県議会はじまる

長野県の12月定例県議会が7日午後開会し浅川の治水対策などをめぐって議論が始まります。


その浅川治水対策ですが、村井仁知事は6日、長野市浅川の旧浅川ダム建設予定地を視察した。
浅川(長野市上高井郡小布施町)の河川整備計画の策定が急務の課題となり、
県がダム建設を含めた治水対策の検討に入るなか、ダム建設に反対する住民らの案内で実施。


住民側から活断層による地震災害の可能性がありダム建設地として不適切だとの指摘を受けたが、
村井知事は「貴重な一つのご見解を知事として聞かせていただいた」と述べ、
指摘に同調する姿勢は示さなかった。


知事の浅川をめぐる視察は、10月に県土木部職員らと行った流域視察に続き2回目。
知事自身は、ダム建設の是非について明確を意思表明を避けているが、
県土木部は国土交通省とダムと遊水地を組み合わせる治水対策案についてすでに調整に入っている。


この日の視察は午前9時から3時間かけて行われ、浅川へのダム建設に対して、
独自に研究を重ねて反対をしてきた内山卓郎氏(71)=同市=が知事を案内した。
内山氏はダム計画地について、

長野市街地までわずか1・5キロしかなく、何か(ダム決壊などの)ことが起きると土石流が10分弱で届いてしまう。ダムを造る場所の地質条件が悪い

などと知事に対し問題点を説明した。


視察後、知事は、記者団らに対して

地域の問題についてよく調査して、それなりに一つのご見解をまとめていただいて敬意を表している。
問題意識は聞かせていただいたが、これは一つのご見解。
現代の科学技術の最高水準にある人に吟味をしていただいて、100分の1(100年に1度の大雨発生に対応する)確率、基本高水(洪水時に想定する最大流量)毎秒450トンに耐えうる治水を国土交通省と調整して示さなければ(治水対策の)答えにはならないだろう

と述べ、あくまで県と国の協議の中で、浅川の治水対策の検討を進める考えを示した。


さらに、県議会の提案説明で知事は、

流域住民の意見を聞く会や現地視察を通じて多くの住民の考えを聞いた。
河川管理者として責任ある適切な判断を行い、1日も早く皆さまに安心してもらえる最終的な案を示す

と述べ、意見は十分に聞いたので、後は科学技術の最高水準にある国交省の言うなりに進める方針なのでしょう。


県議の皆さんに、村井知事の二枚舌を断罪できますかね。