・職員を育てずに外部登用

長野県議会から側近人事を批判決議された村井知事ですが、12日の一般質問では、
採用した職員を育てる形で行われてきたこれまでの長野県の人事制度について、
「本当に良かったのか長年批判を覚えていた」と指摘しました。


さらに、「地方分権の中で、高度な専門知識を持った人材を活用するのは大事なこと」、
「外部の人材の活用は今後も続けたい」と述べました。


知事の秘書を県の職員として採用することの理由付けに、職員の育成を放棄する知事の姿勢が許されて良いでしょうか。
一部の高度な専門知識が必要な場合にのみ、任期付き職員の登用があってしかるべきなのに、
村井知事は、職員を育てること自体を否定してしまった。


長年批判を覚えていた_というからには、頭がボケたからの発言ではなさそうです。
一般企業でも当たり前の人材育成をしないで、どうやって組織の充実を図るつもりなのでしょうか。
外部に潤沢な人材がいるとの認識は、まったくの思い込みに他なりません。


村井知事は、自分のことを「組織を動かすプロ」と称していた。
しかし、一連の側近人事と職員育成放棄発言は、知事の認識がまったくのデタラメであることを示しています。


また、知事は25日に県職員労働組合との対話集会に参加し

田中前知事の時代では築けなかった知事と職員の信頼関係を築いていきたい

と述べている。


生え抜きの職員をないがしろにしようとする知事が、どうやって信頼関係を構築するというのだろうか。
知事の二枚舌には恐れ入る。


さらに、おめでたいのが県職員達であります。
この知事を崇めて、声明を発表している

県職労は知事との信頼関係を築いて、正常な話合いによる労使関係を創りだし、共に県民の期待にこたえる県政を実現していくために奮闘することをここに表明する。
2006年8月7日 長野県職員労働組合


長野県政の腐敗が急速に進行する予感がします。