・CO2まで地下埋設

高レベル放射性廃棄物

「ニューモ入門!」というコピーを見かけたことはありますか?
原子力発電環境整備機構のことをニューモ(NUMO)というのですが、
核廃棄物の地下埋設場所を公募している広告です。


人為的に作り出した核廃棄物は、人為的に分解処分できないので、
地下に埋めてしまう原始的な処分方法しか選択肢がありません。
さらにCO2まで、地下に捨ててしまおうとする動きがあります。


2月4日の信濃毎日新聞の3面に「海底下にCO2貯留へ」との見出しがありました。
その面の下部に1/3面を使った核廃棄物の地下埋設の広告がありました。
地球環境を危機に晒す廃棄物の地下埋設の情報で、紙面の半分が埋め尽くされていました。


どちらも、人類の身勝手な科学によって作り出された副産物を、
生物の生存環境から隔離するために、埋めてしまおうというものです。


廃棄物を「埋める」のは、人類が古代から採用した方法であって、
文明が発達したと考えられている現代になっても、基本的な発想は変わっていません。
人類は、根本的には発達していないことの象徴ですね。


地下に超臨界流体として貯留されたCO2は、1000年後でも99%が安定した状態を保つとされていますが、
1000年後の未来に、ごみを残そうとするあまりにも身勝手な発想に驚きです。


どうせなら、数億年後に化石燃料としてリサイクルできるところまで技術革新すれば、
未来に歓迎されるのでしょうね。