・共産が候補のばら撒きやめる

共産党の志位委員長は、次期衆院選について

「すべての小選挙区で候補者擁立を目指す従来の方針を見直す。候補者を擁立しない小選挙区では、比例代表一本の戦いで前進を図ることに力を集中したい」
と述べ、比例選を重視し、小選挙区への候補者擁立を大幅に減らす新方針を明らかにしました。


小選挙区への擁立について、参院比例選で8%以上の得票率を獲得した選挙区で、各都道府県で1以上を目安に、各都道府県委員会で判断するとした。

 志位氏は、小選挙区擁立を減らす理由について「多額の供託金没収による財政圧迫など、党活動に過重に負担をかけ、比例で前進を図る上でマイナスが大きい」と語っています。


国政選挙で自民党の当選を影ながらアシストしていたのが、共産党のばら撒き候補だったことは、野党として選挙を戦った候補者のほとんどが実感していたと思います。

共産党が勝てる見込みのない候補を立てることで、野党系の得票がわれてしまい、結果として自民党の候補が勝ちあがってしまうケースが多かったからです。

05年衆院選では、民主、共産両党候補の得票を足せば、当選した与党候補の得票を上回る小選挙区が約40あった。


今回、共産党が候補のバラまきを止めることは、共産党の選挙にプラスとなること以上に、自民党を政権から引きずり落とす効果が期待されます。

ただし、07参院選の長野5区の共産票は10.7%。

8%以上の条件を満たすので、候補を擁立してくる可能性が高い。