・アジア太平洋水サミットが開幕

地球温暖化や人口増で世界的に深刻化している水不足や水害に対応するため、各国首脳や国際機関、産官学の関係者らが協力のあり方などを話し合う「第1回アジア・太平洋水サミット」が3日、大分県別府市で始まりました。

アジア・太平洋地域は約7億人が安全な水を利用できず、洪水や津波など水災害も集中しています。

水不足は、日本が輸入に頼っている穀物や肉などの生産にも影響しているからよそ事では済まされません。

このため、水問題の関係者が集まり、解決を図ろうと、NPO「アジア・太平洋水フォーラム」がサミットを呼びかけ、日本や中国、ネパールなど35カ国・地域の首脳、閣僚や企業、研究者ら約300人が参加して開催されています。

午前11時からの開会式には皇太子さまや福田首相も出席。

皇太子さまは「各代表が水と衛生の問題について議論し、解決策を探ることは大きな意義を持つものと考えます」と英語でスピーチ。

福田首相は「水は環境や生態系の保全、経済活動に不可欠な資源。サミットが解決に向けて国際的な協力の輪を広げる機会となるよう望む」とあいさつした。


サミットは4日まで。「水の安全保障」などをテーマに話し合い、水問題への各国の取り組みを求める議長総括を発表する。