・人権を盾にしたルール破り

兵庫県川西市の市立中学で10月、茶髪にした男子生徒の髪を、担任教師らが髪染めスプレーで黒く染め直していました。

生徒と保護者は人権侵害にあたるとして、市の第三者機関「子どもの人権オンブズパーソン」に申し立てたが、市教委は事実を認めたうえで、「生徒の了解を得ており、人権侵害にあたらない」としている。


市教委によると、中間テスト初日の10月11日、校則で禁じられている茶髪で登校した男子生徒を、教諭が注意。

髪染めスプレーを持っていた別の教諭らとともに、生徒を保健室に連れて行き、スプレーで染め直したという。


ネット掲示板などを拝見すると、圧倒的に「権利を主張する前にルールを守れ」と、まともな書き込みが多いことに安心する。

しかし、一部の主張では、「人権侵害はすべてに優先する」としているものもある。


茶髪の賛否には、それぞれ持論があろうが、今回は「校則で茶髪が禁じられている」ことが、大前提としてあることを忘れてはならないと思います。

自分が参加する社会としての学校のルールが気に入らないからといって、一方的に破っておいて権利だけは主張する行為の正当性が問われています。


茶髪禁止が不当だと思うなら、ルールを変えるように訴えるか、ルールが適用されない学校に入学すればよい。

ルールを破った生徒の責任よりも、こどもの不徳を助長させた親の責任は厳しく批判されるべきだと思います。

自己のエゴが何ものにも勝ると考える親が増えれば、教師の立場はさらに危うくなります。


今回の親子のような自分勝手な人権を持ち出されれば、迷惑する他の生徒達の人権が侵害されてしまいます。

他人の人権はどうなろうと、自分の人権が大事な「エゴイスト」が、じわじわと増えているのが今の社会情勢ではないでしょうか。