・駒ヶ根市長選の課題 2 医療崩壊

本日のお題は、医療崩壊


市民の生活に直結しているのが昭和伊南総合病院の崩壊です。

さまざまな医療科目で、相次いで医師がやめていき、自前の医師を持たない耳鼻科のように病院としての機能停止寸前となってしまった。


次代の担い手を育むべき産科と小児科は、本年から医師がいなくなることが確定的となっています。

産科医は駒ヶ根市を含めた伊南4市町村に一人もいない危機的な状況となってしまいます。


全国的な医師・産科医不足が原因であるとの説明は一理はありますが、勤務医の激務から開業医となって逃れる風潮が後押ししている側面がある。

医療が仁術ではなく、事業化して来た事が一因でもある。


中原市長が牛耳ってきた駒ヶ根には、建設会社が主体となって医療モールなるものがつくられたことからも、医療を金儲けの手段とする意識がはびこっている。

昔からの地域密着型の開業医とは異なり、金儲けのために土建と結びついた医療が乱立するのは地域の福祉に貢献するのかどうか疑問だ。


昭和伊南総合病院は伊南行政組合が運営している。組合長は中原・駒ヶ根市長。

ホテルの実質的な経営者として、金儲けの才があると見られていることに有頂天となり、医療の運営と経営を履き違え、結果として昭和伊南の病院としての機能低下を招いた責任は重い。


駒ヶ根周辺の伊南4市町村の医療環境を危機的にまで落ち込ませた中原市長の責任は、引退すれば終わりで済まされるものではない。

2億ともいわれる多額の退職金をすんなりと渡せる功績を残したとはいい難い。


医師の新たな確保のために、伊南行政組合が医師研究資金貸与制度を設けたが、これとは別に現市長の退職金を基金とした「駒ヶ根医療基金」の創設を中原市長に提案したい。

ホテルの改築資金として必要だとか、ヤクザへの口止め料として貢がなければならないとか、悪い噂には事欠かない中原市長。

そんな噂を払拭したければ、後ろ指さされながら退職金を手にするのではなく、最後の花道として退職金を時代の駒ヶ根への基金として提供するべきだろう。