・駒ヶ根市長選挙候補が模擬討論会

いや〜、昨日の記事への関心の高さは期待以上でした。

北沢候補のありのままの姿を知っていただくためには、有権者全員が駒ヶ根市職員労働組合と取り交わした約束の内容に目を通してもらう必要を感じています。

候補者の話を聞く会

その北沢候補を含めた三候補が一堂に介した「市長選立候補予定者の話を聞く会」が開催されました。

候補者討論会を期待していたのですが、候補者同士の論戦は実現しませんでした。


内容としては、
1.立候補予定者の自己PR
2.(あらかじめ用意された)質問についての回答
3.会場から立候補者に望むこと
4.会場からの意見を聞いて(候補者のスピーチ)
の順で進められました。

発言順序は、項目ごとにずれて不公平のないように配慮がされています。


自己PRのはじめは北沢候補。

学生時代から議員に至るまでの肩書きを原稿に従って羅列。

政治家としてのアピールがなかったのにはかなりの違和感を覚えました。

続いて杉本候補は趣味などを交えこれまでの4年間の足跡、林候補は戦争と自身のリアルな体験をもとに政治家としてのスタンスを披露。


次の質問への回答は、あらかじめ用意された回答原稿に基づいているので、課題に対する政策を表明したことになります。

一問目は昭和伊南病院の問題点と対策。


杉本候補は医師確保は人のつながりが大切。公募債などをきっかけに病院を市民で盛りたてる。共通カルテを作成して運営効率を上げる、など。

林候補は、病院の実態を市民に情報公開し市民と一体となって盛りたて、駒ヶ根の住み良さを武器に新たな医師確保には市民全員がお迎えする姿勢を見せ、運営に外部の人材適用を念頭に置く。

北沢候補は、医師不足の原因が大学病院の定員削減にあるとの持論を披露し、医療懇談会を開くなどのプロジェクトを考えている。


杉本、林両候補が市民と一体となることを強調したのに対して、北沢候補は信大や医師会を意識し既存の組織を念頭の置いていることに違いが現われていました。


二問目は駒ヶ根の財産である自然環境。

林候補は、駒ヶ根の自然を活用する新たな視点と家庭生活の見直しに言及。地元の悪質産廃業者と最高裁まで戦った経験から問題となる前に行政が主体となって取り組む必要性を説く。

北沢候補は、減らすことの必要性に触れたのは良しとして駒ヶ根市のごみは分別が多いと的外れな認識を持っている。現在策定中の市の政策を基本にする姿勢は後継候補ならでは。

杉本候補も、温暖化防止には駒ヶ根全戸で化石燃料の使用をゼロにしても追いつかないとの趣旨を発言し、何か大きな勘違いをしている様子。小水力発電自然エネルギーの主役にはなり得ないことへの認識が不足している様子がうかがえる。


三問目以降は明日の記事に回しますので、ここまでの印象を述べておく。

  • 北沢候補は(誰かが)作成した原稿を読んではいるが信念がこもっておらず、国会に例えると官僚の用意した答弁書を棒読みする「名の知られていない副大臣」のような印象を受けた。
  • 杉本候補は、気持ちとしてはやろうとしているようだが、温暖化対策に代表されるように基本的な理解が不足しており、政策策定能力に不安を感じる。
  • 林候補に対しては、無党派の市民の声で代弁する。

共産党だからと毛嫌いする人はバカだよ。あんなに判りやすくて、良い政策じゃないか。地域のことを知っているね。」
※よい評価を与えていると「支持している」と勘ぐられてしまいますので・・・。


選挙戦で誰が優位かという視点を別にして、安心して見ていられるのは林候補でした。

あくまでも、会場で述べられた政策や考え方に対するもので、支援するしないは別次元であることは改めて言うまでもないですよ。