・プリンスホテルが日教組を排除

司法無視もはなはだしいホテルがあったものです。

グランドプリンスホテル新高輪」(東京都港区)が、東京高裁の会場使用を認める決定を無視して日教組集会の開催を拒んだ事件。


日教組とホテル側は昨年5月に会場の使用契約を結んだが、同11月にホテル側が一方的に契約を解除。

日教組が同12月、東京地裁に契約解除の無効を求める仮処分を申請し、東京地裁は今年1月16日に、東京高裁も同1月30日、会場使用を認める決定を出していた。


ホテル側は、高裁決定に従わない理由として、街宣車などが押し掛ける「警備上の理由」をあげているが、憲法の「集会の自由」にも反する企業判断に批判が集まるのは必至だ。

日教組は、同ホテルに損害賠償を請求するとしている。


民間のホテルが危険を予防するために、顧客の利益を制限することはある程度は認められると思います。

しかし、今回は司法が制限を認めない判断を示しているにもかかわらず、これを無視したものであり、今後、社会的な制裁が加えられるのは必至。

数年前にハンセン病患者を締め出したホテルが廃業に追い込まれた「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル ハンセン病宿泊拒否事件」を思い出します。


なぜ、集会を妨害する右翼がお咎めなしで、落ち度のない日教組が不利益を被らなければならないのか。

日教組の活動内容を支持する、支持しない、という問題ではなく、平等に与えられるべき権利が侵害されたことを西武グループが今後どのように判断するか。


右翼に便宜を図った西武グループとの烙印を押されるのを覚悟して今回の事件が起こったとすれば、根が深い問題となりそうです。