・国営自治体「岩国市」が誕生

落選し、会見で記者の質問に答える井原勝介さん=山口県岩国市麻里布町の選挙事務所で2008年2月10日午後11時27分(毎日新聞)国の直轄自治体と化した岩国市。

地方自治権を金で奪い取った政府。


昨日の岩国市長選挙の結果は日本国にとっては好転する材料かもしれませんが、民主主義は踏みにじられました。

国は移転反対の岩国市に対し、06年12月に新市庁舎建設補助金約35億円の支給を凍結した。

また、米軍再編の関係自治体に払う再編交付金の対象からも岩国市を外している。


今回の選挙は、国の圧政に耐え切れなくなった市民が、魂を売って生活を得た結果です。

絶望の淵に追い込まれた市民が地方自治を捨て、国の言いなりになってでも生き延びる道を選ばざるを得なかった。

非常に残念な結果です。


駒ヶ根市で市民は、中原院政を断ち切るために杉本市長を誕生させました。

しかし、「政策では林氏」の声はかなり多かった。

少なからずの市民が、中原後継を標榜する候補を落とすためには、支持する林氏を見捨ててでも「勝てる対立候補」を選ばざるを得なかった。


苦肉の選択ではありましたが、岩国市ほどは悲惨な選択でなかっただけ救われています。

 「子や孫の世代に対して申し訳ない」

落選した井原・前岩国市長の弁に、人柄が表れているだけに残念です。


飴とムチで、日本国民を操ろうとする自民党政権をこのまま続けさせていては、民主主義が成り立たないとあらためて思い知らされました。