・異端の中国を見せつけた聖火リレー

北京五輪聖火リレーで卓球の福原愛選手(左奥)が走者を務めていたとき、男が沿道から飛び出し取り押さえられた=読売新聞=中国人が自国民の途上国民ぶりを如何なく発揮した「聖火リレー」が、通り過ぎました。

長野県民としては、なんとも迷惑な役目を負わせられた気持ちでいっぱいです。


なんで、中国の国威発揚と中国人民の一致団結の様子を発表する場を長野が提供品しなければならないのか。

平和なスポーツの祭典を開催する、資格も環境も整っていない中国へ聖火が向かわなければならないのか。

疑問だらけの、言い換えれば「聖火行進」でした。


厳戒な警備で護衛された聖火は、歓迎ではなく「監視」の目にさらされて、ただ移動したのみです。

沿道の商店はシャッターを閉ざし、市民はバカ騒ぎする中国人を避けて遠巻きに見守るだけ。

中国人の動員力をあからさまに見せられて、さすがに世界一の人口を誇る国だと関心されられました。


しかし、中国人にやってもらいたいのは、自国のオリンピックを盛り上げるだけでなく、世界の批判が集まっている理由をナショナリズムを抜きにして冷静に考えることです。

自分の権利は主張するが、他者への権利意識がない共産圏特有のものの考え方が、人の道に外れていることに考えが及ばないのはなぜか。

頭の悪い国民性ではないのだから、考えればわかるはずだと思います。


オリンピック会場の環境問題も深刻です。

本来ならスポーツ競技を開催することなど許されるはずのない劣悪な環境で競技が強行され、その場しのぎの空気浄化に人口雨まで降らせてしまう傲慢さ。

北京で競技しなければならない選手は本当に気の毒です。


北京オリンピックの開催までには、これまで以上に開催に不適当だと考えさせられる事件が起こると予想されます。

北京の五輪開催後には、途上国開催の適正が厳正審査されるようになることを望みます。