・グリーンピースが泥棒だろ

2008年05月15日 asahi.comどっちが盗人だか分からない記事です。


日本の調査捕鯨で捕られた鯨肉を乗組員が無断で持ち出している疑惑について、環境NGO「グリーンピース(GP)・ジャパン」が15日、東京都内で記者会見した。
船から配送されたという段ボール箱に入った塩漬けの肉を「証拠品」として示し、疑惑解明や調査捕鯨の見直しを訴えた。同日午後、乗組員ら12人を業務上横領の疑いで東京地検に告発する。(中略)
GPは調査捕鯨船・日新丸の元乗組員から「乗組員が鯨肉を私的に持ち帰っている」との情報提供を受けて調査しており、同日、船から出された荷物を積んだ運送会社のトラックを追跡。
配送所などで「塩物」などと書かれた伝票と乗組員の名簿を照合し、12人の名前を47箱で確認。
うち1箱を無断で持ち帰ったという。 =2008年05月15日 asahi.com
日本鯨類研究所は、乗組員に赤身とウネスを数キロずつ土産として配ることは認めているらしいので、度を越さなければ問題となる行為ではなさそうです。


一方、「1箱を無断で持ち帰った」グリーンピースの行為は、明らかに窃盗ですね。

検察に告発されるまでもなく、警察が逮捕して当然ではないでしょうか。


正当な手段で主張するのは権利として認められますが、違法な手段に手を染めれば、社会の理解は得られません。

豚や牛は家畜だから殺しても良いが、イルカや鯨は保護するべきだとする彼らの主張は無理があります。

絶滅危惧種として保護が必要かどうか、学術的に検証するなら大いにやって欲しいが、感情で勝手に善悪を決められたのでは関係者が迷惑するだけです。


子供の頃、イルカを学校給食で食べていました。

これは食文化であり、他地域がとやかく言う問題だとは思いません。

鯨は日本各地で食べられていました。


乱獲が問題となり、捕鯨が禁止されたことは残念ですが、人間のために種が滅んではいけないので、自制は必要です。

しかし、何が何でも捕鯨がだめというのは、鯨を食べる文化のない人たちのおごりの側面があります。


地球温暖化の要因のひとつに「牛のゲップ」が指摘されています。

同じ栄養素を得るのに、穀物を何倍〜何十倍も消費する肉の生産は、穀物供給が逼迫した今日では批判されても仕方がありません。

肉食の文化が社会に認められているのだから、感情的に「この動物は食ってはいけない」と決め付けるのはおかしいのでは。


泥棒が何を言っても、正しい主張とは認められませんね。

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