・次が楽しみなボクサー清水

昨日は、イチロー3000本安打達成に始まり、ボクシングの世界戦で、気持ちよくスポーツに浸れる日のはずだった。

WBA世界フライ級王者・坂田健史vs挑戦者・久高寛之と、WBCフライ級王者・内藤大助vs挑戦者・清水智信のダブル世界タイトルマッチ。

それを亀が猿回しの狂言にしてしまったから、後味の悪さだけが残ってしまった。


「プロレスじゃないんだ」と吐き捨てた協栄ジムの金平会長。

スポーツを見たい観客からは、会場からもブーイング。

ボクシングショーを楽しみたいやからは拍手したようですが。


低迷するボクシング人気を猿家族のパフォーマンスで盛り上げてきたのは周知の通りですが、余りの非道さにボクシング会から追放された経緯があります。

でも、昨日の試合を放映したTBSは、夢よもう一度とばかりに猿をリングに揚げてパフォーマンスさせてしまいました。


視聴者からの批判や抗議に、TBSでは「やらせではない」と否定していますが、今朝の「朝ズバ」で猿登場のシーンを多用している演出からして、仕組まれた猿芝居でしたね。

スポーツとしてのボクシングに猿はいらないので、ボクシングショー協会でも作って見世物興行に専念してもらいたい。


プロボクシングも『興行』だから演出は欠かせない。

でも、観客が見たいのは猿回しの芸ではなくて競技としてのボクシング。

TBSのやってることはボクシングファンを冒涜している。


KOで負けたとはいえ挑戦者の清水は、すばらしいボクサーだった。

判定に持ち込めば確実に勝てた試合だった。

次が楽しみなボクサーだ。