・村井も亀田になれるか

本日、午後6:30 飯田勤労者福祉センター
・シンポジウム:「脱ダム」から「緑のダム」へ


昨日のボクシングのタイトルマッチ、すごかったですね。
何がって、亀田選手が試合に負けて勝負に勝った(逆かな?)。
ともかく、素人目にはどちらが勝ったのか歴然としていましたが、興業の世界だとこんなことが起こるんですね。
スポーツだと思ってTV観戦しましたが、見なければ良かったと後悔しました。


スポーツの世界では『競技において強いものが勝つ』が基本だと思っていたのですが、
『総合的に強いものが勝つ』経済理論が世の中の原則になっていることを思い知らされました。


スポーツ以上に何が起こるのかわからないのが、政治の世界です。
長野県知事選挙だって、何が起こるか、どんな力が働くか、一般人には想像もできない世界がありそうです。
田中候補が支援者との懇談で発した言葉が頭から離れません。

公共事業の甘い汁が生命線の方々にとって、長野県知事選挙は生き死にを賭けた真剣勝負である。


立候補者は、さながらボクサーのように勝つために必死に演説し、支援を求めます。
本人には策略をめぐらしている余裕はないと思います。
しかし、候補の後ろにうごめく利権の影が、大きな力を発揮します。


村井氏の影には、政府、自民党、地元新聞、窮鼠(きゅうそ)と化した土木業者などが、
ありとあらゆる手を尽くして票の獲得に動いているようです。
そもそも、村井氏を候補に指名したのが首相の秘書。
自民党は表立って支援はしないはずでしたが、なりふり構っていられなくなりました。
・信濃毎日新聞 『中川政調会長が村井氏支援訴え 軽井沢の自民会合で』


地元新聞とは、言わずもがなの信濃毎日新聞です。
例えば、2日の紙面を見てみると、4面に特集されている「81市町村時代」。
村井候補の法定ビラと見事にリンクしています。
明らかに、村井氏の政策を県民に印象付けるためのタイトルです。


4月17日からの企画ですから、村井氏の政策である前に、反田中候補の政策として陣営が準備していたとも考えられます。
周到に反田中陣営と新聞社が打ち合わせしていたのかもしれないと思うとぞっとします。


死に物狂いの利権業者たちの、必死の妨害作戦もすさまじい。
実際にあった話ですが、田中候補の勝手連の事務所にかかって来た電話です。

「しなやか会の者ですが、候補のポスターの貼り方が変わりました。」
「窓の内側から貼る時でも、候補の顔が外から見えるように貼っても良いことになりました。」

公職選挙法の違反を誘発するための悪質な選挙妨害です。
誰がやったのか定かではないが、田中候補が選挙違反になれば得をする人、団体の仕業であることは間違いありません。


それに引き換え、田中候補の支援団体や勝手連は、これほどまでに必死に活動しているでしょうか。
生き死にを賭けた村井支援者ほどの凄みは感じられません。
ボクシング興業の比ではない金が絡む県知事選挙です。
さらにとんでもないどんでん返しが待ち受けているかもしれないと、ボクシングの中継を見た後で背筋が寒くなりました。