・大麻所持を認めるか偽証罪を選ぶか

記者会見に臨む露鵬(右)と大嶽親方=6日、東京都江東区 日経ネットより大麻の陽性反応はもはや疑う余地がなくなった。

検査機関による尿の詳細検査で、6日、大麻の陽性反応が裏付けられた幕内力士・露鵬(28)(大嶽部屋)と十両白露山(26)(北の湖部屋)。

検査した三菱化学メディエンスは、国内唯一の世界反ドーピング機関(WADA)公認機関。

これに異を唱える北の湖理事長は、スポーツ界にとどまる資格はない。


大麻を吸引していたことがほぼ確定した露鵬白露山だが、本人は事実無根だと主張しています。

しかし、表向きに限っても彼らが無罪だと信じるものは師匠と金で雇われた弁護士だけになってしまった。

大麻に限らずドーピングに手を染めた者は、ほとんどの場合「私はやっていないと」嘘を言う。


世界的なドーピング事件としては女子陸上短距離選手マリオン・ジョーンズが有名だろう。

長年にわたり運動能力向上薬の使用を否定していたが、昨年10月に2件の偽証罪で有罪を認め、ことし1月にニューヨーク州の連邦地裁で実刑判決を言い渡され、収監されていた。

ジョーンズ受刑者が2000年のシドニー五輪で獲得した5つのメダルははく奪されている。


彼女が出所したのは二名の力士の大麻疑惑が確定した5日のこと。

マリオン・ジョーンズは禁止薬物を使用していたことよりも、それを隠し続けたことで過去の実績だけでなく全てを失いました。


大麻疑惑の渦中にいる両力士も、大麻吸引が罪に問われないと侮って嘘を言い続けていれば、近い将来に裁判の被告や証人の立場になった際に『偽証』をする羽目に陥ってしまう。

弁護士が彼らの身を本当に守ろうとしているならば、早急に懺悔することを薦めるべきだと思います。


さらに弁護士の役割としては、北の湖理事長に自首(自主)退任をさせることです。

このまま北の湖理事長が、非常識な行動をとり続ければ北の湖部屋そのものの存続までもが危うくなる。

相撲は強かったが頭脳は空っぽな御仁が相撲界のトップになってしまったことが、大相撲の不幸の始まりだった。

これを機に、相撲の実績ではなく協会の運営能力で理事を選ぶようにアドバイスが必要だと思います。